株式会社YE DIGITALは、本社ショールームにて九州工業大学が研究を進めるトマト収穫ロボットを約半年間展示する。
これは、YE DIGITALと九州工業大学、北九州市の3者間で締結された「オープンイノベーション人材育成等に関する協定」の一環であり、最新の技術や取り組みを発信することで次世代の技術者育成の土壌づくりに貢献したいと考えから実現したものだ。
また、ロボットをもっと身近な存在として捉えてもらおうと「『社会と共に働くロボット』ネーミングプロジェクト」を実施。YE DIGITAL従業員と九州工業大学の学生および教職員を対象に同ロボットのネーミング募集を行った結果、同ロボットの愛称は「RO=BUDDY(ロバディ)」に決定した。
進化するトマト収穫ロボット生産設備の整った菜園でのトマト栽培は、広大な面積や高温多湿の環境にくわえ、傷つきやすかったり熟れすぎると破裂しやすかったりと数ある野菜のなかでも負荷が高いという。
そのうえ、農業従事者の減少・高齢化が深刻な社会課題のひとつであるという背景から、同大学はトマトの収穫に着目し2014年から同ロボットの研究・開発に取り組んできた。
実証を重ねながらロボットアームや収穫ハンドの改良、トマト検出向上に向けたセンシングシステムの向上など、ハードウェアとソフトウエアの両面からアプローチを続けている。
例えば、収穫ハンドは、圧力センサ搭載で挟み込んで優しく摘むタイプの「把持型」にはじまり、内側が回転する円筒でへたあり収穫ができる「円筒型回転切断型」、掃除機のようにトマトを吸引することでより確実にキャッチできる「吸引切断型」へと進化を遂げた。
「ソーシャルIoT」を推進中「RO=BUDDY」は、YE DIGITAL本社1Fのショールームにて2021年1月25日より約半年間展示される。
このショールームは、先述の協定のなかで、北九州の素晴らしい技術や取り組みを紹介する情報発信基地と位置付けられた場所。2020年7月のショールームオープン時から同大学が三年連続世界一を獲得している超小型衛星を展示してきた。
そしてこのたび、ロボティクスを通じた研究成果を広く社会に提示し、具現化を進める同大学の取り組みのなかから選ばれたのが「RO=BUDDY」というわけだ。
YE DIGITALはこれまで、西鉄エム・テック株式会社と共同開発した「スマートバス停」を熊本駅前やさいたま市内、長良川国際会議場前バス停などに提供してきた。そのほか、回転機器劣化検知ソリューションの提供や、モビリティサイネージクラウド「MMvision」を活用した自動販売機とIoTデジタルサイネージの一体運用などの実績もある。こうした先端技術やノウハウを活用し、社会分野の課題解決に寄与する取り組みを「ソーシャルIoT」と名付け推進中だ。
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