株式会社Photosynth(フォトシンス)は、「JR東日本スタートアッププログラム2020」にて総合グランプリ「スタートアップ大賞」を受賞している。このとき提案した「Suicaを活用したスマートビル入退館システムの開発」が実証実験フェーズに入るようだ。
このたびフォトシンスは、JR東日本スタートアップ株式会社とともに、2021年2月1日~3月末日までの期間、JR東日本本社ビル受付にてスマートビル入退館システムの実証実験を開始すると発表した。なお、同実験はJR東日本メカトロニクス株式会社の協力を得て実施されるようだ。
SuicaのIDで受付をスルー同実験はJR東日本社員を対象とし、支社などで働く社員の本社来訪シーンにおけるビル入退館のスマート化を図る。
発行者(ホスト)が来訪者(ゲスト)に対して事前に送るメールにゲストのSuicaのIDを入力することで、来館当日に受付に立ち寄ることなく入館できるという仕組みだ。また、一度登録したSuicaは次回以降、ホストに招待してもらうだけでスムーズに入館することが可能となるとのこと。
両者は同実験を通じ、ビル入退館の体験向上を検証するとともに、SuicaのIDを活用した新たなサービスを実現していく構えだ。
なお、スマートビル入退館システムの認証基盤には、フォトシンスのアクセス認証基盤「Akerun Access Intelligence」を活用している。
キーレス社会を目指すフォトシンス「Akerun入退室管理システム」などクラウド型IoTサービスを手がけるフォトシンスは、道後温泉での「おもてなしマスター・スマートドア」の実証実験を実施したり、「Akerun入退室管理システム」に後付けすることでICカードや専用アプリによるドアの開閉が可能となるタッチレスエントリー・ソリューションを開発したりと、キーレス社会実現に向けた事業展開をしてきた。
今回も、Suicaの新たな活用方法の創出に貢献するとともに、キーレス社会の実現にも一歩近づく取り組みとなりそうだ。
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