雪国で暮らす人々にとって除雪は必要不可欠な作業。しかし、体力的・時間的な問題から自分ではできないという人もいるだろう。もちろん、専門業者はあるがコスト面を考えるとなかなか頼めないというケースもあるようだ。
そんななか、北海道発のベンチャー企業である株式会社BaySherwoodは、コストを抑えて除雪作業を依頼したい人(オファー)と除雪作業で成果報酬型の収入を得たい人(バスター)をつなぐサービス「Snow Bell」を2021年1月29日にリリース。
対象は全国の降雪地域だが、オファーとバスターの適切な比率が確保されずマッチが起こりにくい場合もあるという。ちなみに、事前登録では札幌市近郊エリアや一部の東北エリアで多くの登録があったようだ。
除雪市場を変えるサービス同サービスは、オファー向けアプリ「SnowBell Offer」もしくはバスター向けアプリ「SnowBell Buster」をApp StoreまたはGoogle Playからダウンロードすれば利用できる。
オファーは、「SnowBell Offer」への会員登録後、除雪を希望する項目(自宅前の歩道作り、車の雪おろしなど)を選択し、作業を希望するタイミング(今すぐor指定期日)を指定、特記事項などを入力すると発注完了。バスターとのマッチングを待つだけとなる。
バスターは「SnowBell Buster」への会員登録後、直感的に場所がわかる「マップ」や、残り時間順などでフィルターをかけられる「リスト」から選択してマッチする。
作業内容が記された「オファーシート」をもとに作業を進め、完了報告をアプリ内のボタンで行い、依頼者から評価を受けることでひとつの案件が完了するという流れ。
なお、初期段階での料金設定は、「自宅前の玄関&車庫からの道作り」の場合、オファーは2,980円の支払い、バスターは2,050円程度(交通費含む)の報酬が想定されている。のちに、積雪量・作業量・バスターの移動距離によって変動する仕組みを取り入れるとのことだ(バスターへの報酬は評価も加味される)。
保険で安心!「Snow Bell」は、安心して利用できるサービスを目指し、三井住友海上火災保険のサービスに対する保険システムを構築。
物損事故に対する賠償保険と、人身的な怪我や事故に対する傷害保険をカバーしており、アプリインストール時に要求される一般的な情報を入力するだけで保険への加入が完了する仕組みだ。
今後は、機械学習を活用した積雪量計算による金額設定やエリアインセンティブ、チップ制度やチャット機能など現段階で盛り込めていないさまざまな機能を実装していきたいとのこと。
長年、変革が起きなかった除雪市場に登場した同サービスの今後に注目したい。
PR TIMES