EGGS 'N THINGS JAPAN株式会社は、飲食業界のDXを実現する「Customer Along Service(CAS)」構想を推進中。この構想の一環として、次世代デバイスやAIなどの技術開発を行うウェルヴィル株式会社とともに「AIアバターレジ」を開発。2020年10月からの実証実験を経て、2021年2月3日より実店舗への設置が開始されるようだ。
シナリオ以外の会話もできるアバター「AIアバターレジ」では、モニターに映るアバターと会話をすることでタッチパネル操作の必要なく注文や会計ができる。ウェルヴィルが開発した対話エンジンを搭載し、来店客のシナリオ以外の発言にも応答できるようだ。
また今後は、店舗スタッフがAIアバターに話しかけることで店舗ごとに異なる応対を学習させ、来店客一人ひとりに対して的確なサジェストをすることができるようになるという。
CAS構想には、ニューノーマル時代に即した接客や店舗運営などを実現しようという狙いもあるが、雰囲気や楽しさが体感できる店舗でありたいという思いも込められているようだ。「AIアバターレジ」を導入することで、コストを削減しながら安心・安全なサービスを提供できると同時に、UX向上にも期待できるかもしれない。
飲食業界のDXを進めるシステムCAS構想の一環として開発されたいくつかのシステムにはすでに導入済みのものもある。
例えば、「事前注文システム(オンラインオーダー)」はテイクアウトしたいときに事前にオンラインで時間指定・注文・決済ができるというシステム。Eggs’n Things・Eggs’n Things Coffee全店舗に導入している同システムはオペレーションコストの削減に効果があったようだ。
ほかにも、店舗内のテーブル上にあるQRコードを読みとりオンライン上でメニューを注文・決済できる「テーブルオーダーシステム」や、来店客にコイン状の端末を渡し、どこの席に座ったかを店舗のタブレット上で把握することでスムーズな配膳を実現する「カスタマートラッキングシステム」などが挙げられる。
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