株式会社吉野家とIdein株式会社が共同開催したオープンイノベーションプログラム「牛丼テック」において、「肉鍋全力センシング」を提案した株式会社アイオーティードットランが優勝。今後、店舗導入へ向けて実証実験を開始する見込みだ。
店舗センシングプロジェクトを加速吉野家は、長期経営ビジョン「NEW BEGINNINGS 2025」のもと、「ひと・健康・テクノロジー」をキーワードに飲食業の再定義を目指している。そのなかで、エッジAIプラットフォーム「Actcast」を提供するIdeinと協働し、顧客満足度の向上などを目的とした店舗センシングプロジェクトを推進中だ。
このたびの「牛丼テック」は、店舗センシングプロジェクトを加速するための共創パートナーおよびソリューション発掘が狙い。2020年11月より1ヶ月間公募した結果、企業・団体・学校・個人などから数十件の応募が寄せられ、2021年1月に行った最終審査によって優勝および第2位と特別賞が決定した。
牛丼の「うまさ」を可視化優勝は株式会社アイオーティードットランが提案した「肉鍋全力センシング」。調理中の肉鍋や盛り付ける工程にAI・IoT技術を取り入れて調理工程の一部のデータを可視化し、定量分析することで調理結果の最適化と「おいしい状態」の継続を図るというものだ。
吉野家が122年にわたりこだわり続けてきた牛丼にIoTを取り入れるという全く新しいアプローチであったことや、「Actcast」の特長を活かす多様なセンシングデバイスを使った取り組みであったことが評価ポイントとなったとのこと。
株式会社吉野家常務取締役 伊東正明氏は、「肉鍋全力センシング」により従業員がより効率的かつ効果的に働けるようになることを期待しているとコメントしている。
ちなみに、第2位には「トイレ清掃リコメンド」などを提案した株式会社パソナテック、特別賞には店舗改善に関する複数のソリューションを提案した静岡県立島田商業高等学校が選ばれた。
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