Infoseek 楽天

360Channelが手がける、日本の伝統文化とVRをかけ合わせたコンテンツ

Techable 2021年2月22日 16時0分

株式会社コロプラの100%子会社である株式会社360Channelは、2021年2月に2つのVRコンテンツを公開した。これらは、いずれも日本の伝統文化とVRをかけ合わせたもので、普段は見ることのできない角度や距離からの映像を体験できるのが特徴だ。

斬新な視点も楽しめる

まずひとつ目は「能・狂言VRチャンネル」の開設。このチャンネルは同社が運営する「360Channel」にて能・半能・狂言の動画を配信していく。

配信演目は、能「羽衣」、半能「船弁慶」、狂言「柿山伏」の3曲。なかでも「羽衣」は、ロケーションの異なる2つの能舞台での映像を融合させた多角的な映像を楽しめるという。

1曲単位で視聴することもできるが、3曲セットで視聴することも可能だ。3曲セットを購入すると「船弁慶」の舞台上からの視点(囃子方編・地謡編)が特典VR映像として見られるとのこと。なお、1曲1,000円、3曲セットは3,000円での販売となる。

プロモーション動画はこちら。

ちなみに同チャンネルは、文化庁委託事業「文化芸術収益力強化事業」の一環として、公益社団法人能楽協会および凸版印刷株式会社協力のもと制作されたものだ。

職人目線で気分は刀工!?

もうひとつは、刀剣の制作工程を体験できる「刀剣VR」。一番の特徴は各工程において職人の視点で刀剣作りを見られるということだろう。

具体的には、刀鍛冶(かたなかじ)、砥師(とぎし)、金工師(きんこうし)、鞘師(さやし)、塗師(ぬし)の職人目線が体験できる。また、実際の工房に響いている作業の音を丁寧に収録したリアリティのある音とともに刀剣ができあがる様子を間近で見ることができるという。

さらに、刀剣の制作過程にくわえ、流派についてや現在の刀剣が作られるようになった背景など文化についても理解を深められる構成となっているようだ。

「刀剣VR」は3本セットのコンテンツであり、レンタル300円(2日間有効)、購入500円で視聴できる。

同コンテンツは、360Channelのなかで総合XRプロデュース事業を展開するVR PARTNERS事業部が、日本刀の聖地として知られる岡山県瀬戸内市と株式会社NTTドコモ中国支社の協力を得て制作したもの。ナレーションに日本語版と英語版を用意するなど、日本の刀剣文化を世界に発信することにVRが活用される好例ともなりそうだ。

PR TIMES(能・狂言VRチャンネル)
PR TIMES(刀剣VR)

この記事の関連ニュース