4K対応テレビがまたひとつ進化したようだ。凸版印刷、ブロードバンドタワー、ジャパンケーブルキャストの3社は、快適な生活環境の実現に向けて、日本初の4Kスローテレビチャンネル「ナチュラルウィンドウチャンネル」の試験放送を開始する。
人が快適に過ごせる空間をつくる最近、世界的な広がりを見せている「バイオフィリック・デザイン」はご存知だろうか。
これは、1984年にエドワード・O.ウィルソンが提唱したもので、人は自然と触れ合うことで健康や幸せを得られるという概念「バイオフィリア」を基にしている。つまりバイオフィリック・デザインとは、自然を感じられる環境を建築やインテリアで再現する取り組みといえる。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大にともない「おうち時間」が長くなる環境下で、人々が快適に過ごす空間の創造が課題になった結果だろう。
さらに、日本国内の累計出荷台数が1000万台を超えた4K対応テレビの普及を受け、4Kコンテンツの新たな活用ニーズも高まることが期待されている。これらのトレンドを受け、凸版印刷、ブロードバンドタワー、ケーブルキャストの3社は、ヒーリング効果などの新たな空間提供を目指して、実証実験などを2019年3月から行ってきた。
3社の連携のなかでは、凸版印刷の最新テクノロジーを活用したオリジナル高品質4K映像と、ブロードバンドタワーの持つ5Gに対応した映像配信ノウハウ、ならびにケーブルキャストの日本全国のケーブルテレビ局へのリーチ力の3つを組み合わせている。これにより超高精細・高品質4K映像を家庭用4K対応テレビへ放送するための開発をすすめてきたという。
日本初の4Kスローテレビチャンネルを開始積極的な開発の結果、日本初の4Kスローテレビチャンネル「ナチュラルウィンドウチャンネル」を全国CATV局に向けて試験放送の実現にこぎつけた。4K放送の特徴である臨場感を活かした「ナチュラルウィンドウチャンネル」の運営は、ケーブルキャストが行う。2021年4月1日(木)から試験放送を開始。2022年4月を目処に本格的な放送番組として事業運営を目指していく。
今後3社は、サービスのブラッシュアップおよび効果検証を行いながら、ダークファイバー回線などを活用した新しい高品質4K映像配信手法などについても、積極的に開発を進めていくという。
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