東急バス株式会社と株式会社ナビタイムジャパンは、2021年3月3日~5月31日の期間、空港連絡バス・高速乗合バスなどを除いた東急バス全路線のリアルタイムな混雑情報を計測・案内する実証実験を実施中。
2つの実証実験同実験では、バス乗降口の赤外線センサーにより乗客の乗降人数を計測して算出した「乗車率」をもとに、3段階(空いている・やや混雑・かなり混雑)で設定した「混雑度」をピクトグラムで案内していく。
混雑情報は、東急バス公式サイトの「乗換・時刻表サービス」とバス専用ナビゲーションアプリ「バスNAVITIME」を通じてスマートフォンなどで確認できる。ただし、「バスNAVITIME」で確認する場合は「プレミアムコース」への登録が必要とのこと。
また、山手通り・目黒通り・世田谷通りの16カ所の停留所のデジタルサイネージでも確認できる。そして、これらの停留所とは別に「不動前駅入口」と「大崎広小路」においては、視認性・耐久性に優れ、低消費電力な電子ペーパーでのバス接近表示・混雑情報案内の実証実験もあわせて実施されているようだ。
時代のニーズに沿ったサービス東急バスは、2021年2月16日~4月28日の平日に「動くシェアオフィス」をコンセプトとしたシェアオフィスバス「Satellite Biz Liner」の実証実験を実施している。この車内には、Wi-Fiや化粧室のほか株式会社ウェブシャークが展開する「Yogibo」の膝上テーブル「Traybo2.0」を完備。通勤時間を就業時間にできる新たなスタイルを提案している。
今回の実験も含め、東急バスは時代のニーズに沿ったサービスを積極的に打ち出しているようだ。なお、今回のリアルタイムな混雑情報の案内は、案内精度などの検証を行ったうえで正式サービスへと移行するとしている。
このたびのようなバス車内のリアルタイムな混雑情報の計測・案内をする実証実験は、これまでにも取り上げてきた。例えば、乗客のWi-Fiシグナルから混雑度を表示する「YNUダイナミックバスマップ」や、Bluetooth Low Energy(BLE)スキャンを利用した混雑情報表示などがそうだ。いずれも実証実験段階ではあるが、これらのサービスが実装されれば、乗客はより安心・安全にバスを利用することができるだろう。
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