美容室向けのスマートミラーを販売する株式会社ミラーロイドは、2021年4月より美容師の教育に利用できるコンテンツを追加でリリースすると発表した。
鏡をスマートフォンに変身させる同社はスマートミラー「ミラーロイド」の製造・販売を行っている。これは、美容室の鏡にAndroid OSを搭載し、スマートフォンとして機能させられるというものだ。鏡に映し出される映像や付属するカメラを使って、スマートミラー上でヘアカタログを閲覧できたり、撮影した顔写真でヘアシミュレーションを行ったり、顧客が動画を試聴したりもできる。
さらに、専用のスマートフォンアプリをダウンロードすることで、過去の髪型の履歴を保存することができ、次回の来店時に活用することなども可能という。現在、スマートミラー「ミラーロイド」は全国の美容室70店舗に200台の導入実績があるといい、今まさに注目のテクノロジーといえる。
ミラーロイドを導入した美容室では、新規集客・店舗商材販売などで効果を発揮しているという。特に注目したい点は、ミラーロイド上での動画機能を活用し店舗商材をアピールすることで、2020年の商材売上が前年比130%の実績をあげている美容室もあることだ。コロナ禍で美容業界は大きなダメージを受けたなか、これだけの実績を残した例は珍しいだろう。
美容師の教育にも活用美容室の「新しい顔」として活躍するミラーロイドだが、今後は店舗で働く美容師向けのサービスも拡充していく予定だ。具体的には、教育用の動画を見ながら美容技術の練習ができる機能を追加するという。
配信する教育用動画は、Tres Innovation株式会社と提携する。同社は「従業員は一人称の映像で技術を見ることにより、感覚が掴みやすく効率的に技術を習得できます」という。カット、パーマ、カラー、ヘアアレンジのカテゴリが準備されており、今後さらに拡大していく予定だ。
コロナ禍で「リアルビジネス」が苦境に立たされるなか、ミラーロイドはテクノロジーの力で現場を打開する企業の例になりそうだ。
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