KDDI株式会社は、エンターテイメントをはじめとする幅広い領域でDXを推進し、未来の体験を提案するクリエイティブチーム「au VISION STUDIO」を発足。KDDIが有するXRの知見をもとに、ときに社外のクリエイターともコラボレーションし、新たな体験を企画・制作・社会実装していく構えだ。
チームが目指す社会とは?「au VISION STUDIO」は実現したい5つのテーマを掲げている。
スマートグラスのような新たなデバイスの探求とコンテンツの3D化など豊かな表示方法を通じた「五感を拡張するUX」がひとつ。また、バーチャル空間を活用してリアリティのある旅行や理想の買い物を楽しめる「ゼロ・ディスタンスな世界」と「人と地球にやさしいショッピング」の実現というのもある。さらに、エンターテインメント・スポーツの鑑賞を進化させる「アンリミテッドな鑑賞体験」というテーマも。
そして早速前進したテーマが「バーチャルヒューマンの日常化」だ。今回「au VISION STUDIO」が企画・開発したのは、限りなく人間に近いビジュアルをもった全身フルCGのバーチャルヒューマン「coh(コウ)」。5G MECによるクラウドレンダリングを活用することで、スマートフォンなどでもその高精細なクオリティを維持したままリアルタイムでの描画処理ができるという特徴がある。
また、社外パートナーとともに「coh」が動く・話す・表情を変えるなど人間のように動作するための仕組みづくりを行ったとのこと。今後もバーチャルヒューマンの研究開発を推進し、現実世界に実装する事業を展開していくようだ。
「coh」がアテンダントを務めるそんな「coh」が登場する企画がすでにいくつか決定している。今回はそのなかでも日本科学未来館で行われている実証実験を紹介しよう。
同実験は、5Gや屋内VPSを活用し、スマートグラスを用いて実物の展示とARコンテンツなどを重ねて見ることができる「デジタル化された展示空間を構築する技術」を検証するというもの。KDDIと日本科学未来館および株式会社KDDI総合研究所3者により2021年3月10日から行われている。
実験期間のうち3月11日~14日には、「au VISION STUDIO」が同実験のために企画・制作したデジタル展示「HYPER LANDSCAPE」を公開。スマートグラスを通じ、未来館のシンボル展示である地球ディスプレイ「ジオ・コスモス」の周りを人工衛星が飛び回る様子が鑑賞できるようだ。ちなみに、「STYLY for Nreal」を提供する株式会社Psychic VR Labも制作パートナーとして携わっている。
この「HYPER LANDSCAPE」のアテンダントとして登場するのが「coh」。スマートグラス上に登場した「coh」は、表情や動きなどの非言語表現で情報伝達し、体験者がより直感的に展示空間を楽しめるようサポートするという。
なお、来場が難しい人向けにアプリ「au XR Door」内で「HYPER LANDSCAPE」の一部をバーチャル体験できるコンテンツを3月19日より提供予定とのこと。
PR TIMES(「au VISION STUDIO」発足)
PR TIMES(HYPER LANDSCAPE)