外骨格スーツ、あるいはパワードスーツはすでに産業界やリハビリなどの分野で活用されている。一般社会ではまだ馴染みは薄いが、要は体を支えたり負荷を軽減したりするための装着品だ。
それと同じような機能を持つ膝パッド「E-Knee」がクラウドファンディングサイトKickstarterに登場した。ビルトインされたARMチップやセンサーで膝の動きをとらえてリアルタイムに膝をサポートする。
エアバッグシステム外骨格スーツは、たとえば工場などでは労働者の足腰などへの負担を軽減するのに使われている。中腰での作業時につっかえ棒のようなもので体を支えたり、頭上での作業時には腕を上げ続けられるようパワーアシストしたりする。
それと同じようにE-Kneeは機能する。ジャイロスコープが膝の動きをリアルタイムにとらえ、ARMチップがその動きを「読み」、アシストするよう命令を出す。そしてエアバッグのように空気を出入りさせて膝に負荷がかからないようにする。
スポーツの激しい動きをサポート具体的にどういうシーンで活用できるかというと、まず挙げられるのがスポーツだ。走ったり跳んだりという動きが多いとどうしても膝に負担がかかり、最悪の場合、傷めてしまう。
また筋力や体力が低下した人の日常生活で使うというユースケースも想定される。いずれの場合も、E-Kneeが装着者の膝の動きに応じて自動サポートする。
装着方法はというと、E-Kneeは通常の膝当てと同じように足を通し、膝部分を覆うようにして固定する。もしゆるくても、E-Kneeは空気圧でフィット感を調整できる。
電動のE-Kneeはフル充電すれば最長35時間駆動する。長距離をジョギングしたり登山したりする場合でも大丈夫そうだ。
E-Kneeは現在、Kickstarterで資金調達を展開中で、すでに目標額を達成。現在の出資額は1001香港ドル(約1万4000円)〜となっている。膝に不安がある人などはチェックしてみてはどうだろう。出資は5月2日まで受け付け、6月に配達される予定だ。
E-Knee/Kickstarter