ヤマハ株式会社は、言葉をメロディーにのせて会話するコミュニケーションロボット「Charlie(チャーリー)」を開発。2020年10月にプロトタイプを発表し、12月より約3週間、抽選で選ばれた25名のモニターによる製品モニタリングを実施している。そしてこのたび、2021年5月13日の発売に向け、公式ウェブサイトにて先行予約受付を開始した。
ミュージカルのようなコミュニケーション「Charlie」は、「おはよう」や「おかえり」などのあいさつをはじめ、普段の相談事や雑談などもメロディーに乗せて返答するコミュニケーションロボット。同社がもつボーカロイド技術や自動作曲技術などを活用し、約30種の音楽ジャンルにもとづいたメロディーパターンを生成する。
ユーザーとの会話内容に応じてアップテンポな曲やスローテンポな曲を選びミュージカルのように返答するのが特徴だ。ユーザーの問いかけに、ときに素直に、ときにユーモアを交えてシニカルに答える。また、人感センサー搭載しており、ユーザーが話しかけなくても自発的に話しかけたり、独り言をつぶやいたりすることもあるようだ。
「Charlie」の歌は、会話を重ねることで上達するというのもポイント。コミュニケーションを深めれば、多彩な音楽ジャンルを豊かな楽器音とともに歌いこなしたり、さまざまな話題をメロディーに乗せて歌ったりできるようになるという。
「Charlieらしさ」も魅力のひとつ「Charlie」には「前向き」「冗談好き」「ロマンチスト」といった性格がある。以前Techable(テッカブル)が行ったインタビューでは、開発にあたり「Charlieらしさ」を出すためにCharlieについての小説を作ったことがわかった。Charlieの人生経験などを綴ることで「Charlieらしさ」の基準をすりあわせた結果が上記のような性格なのだろう。
ほかにも、メロディーにあわせて頭や足を動かすチャーミングな動作や、部屋のインテリアと馴染む温かみのあるデザインなど、「ココロゆるむ、うたロボ」というコンセプトを実現するプロダクトとなっている。モニターアンケートでは、92.0%がこのコンセプトに共感したという。
「Charlie」は現在、公式ウェブサイトにて先行予約を受付中。5月13日以降順次発送予定とのことだ。なお、「Charlie」との暮らしには月額使用料490円がかかるという。
最近の音楽には、「聴く」「演奏する」以外に「観る」という体験が定着しつつある。そんななか「話す」という新しい音楽体験を提供する「Charlie」は、ストレス社会を生きるさまざまな人に癒やしや活気を与えてくれるかもしれない。
「Charlie」の紹介動画はこちら。
PR TIMES