Facebookニュースルームによると、2019年6月時点での国内Instagramユーザーは3,300万人。企業などの公式アカウントも多数開設され、企業と消費者の大きな接点となっている。株式会社Macbee Planetの調査では、「最も購入の動機になったSNS」として10代~20代では58%が「Instagram」と回答するなど圧倒的な支持を得ているのがわかる。
今やSNSマーケティングのツールとして重要なInstagramだが、マーケターにとってはInstagramは「見えるようでほとんど見えない」世界であり、キャンペーンなどの実施前調査や効果測定がしにくいという課題もあるようだ。
そんななか、株式会社ジャパン・カレントがInstagramの投稿を分析し、実施前調査・効果測定にくわえユーザーインサイトなどを発見することができるソーシャルリスニングサービス「Pixial(ピクシャル)」を開発。Webサービスとして2021年4月1日に本格リリースする。
独自のAIで画像分類「Pixial」最大の特徴は、独自AIによる「画像分類機能」。大量の投稿画像をテキスト化することなく分類することで、言葉では表現できない「色合い」「雰囲気」「形状」などを分析できる。
例えば、チョコレートをイメージしたネイルアートを「#チョコネイル」で投稿した画像を分類してみると、その色合いから「チョコミント風」が新たな定番となっていることがわかったという。また、「#sushi」で投稿された画像を分析すると、定番型からドーナツ型、ピザ型、ブリトー型などさまざまな寿司のカタチがあり、進化し続ける寿司文化に気づくことができたようだ。
ハッシュタグを切り口とした分析「Pixial」は、この画像分類機能のほか「ハッシュタグ分析機能」も実装。これは、個別投稿の「いいね数」「コメント数」「投稿画像」などを「ハッシュタグに紐づいた投稿群」として扱い、大量の投稿に溶け込んでいる消費者像を可視化する機能だ。こうなると、ハッシュタグはInstagram上の単なる検索用のインデックスではなく、ユーザーのインサイトに迫る重要な情報への入り口となり得るという。
例えば、「#ハロウィン」をつけている投稿に同時に付加されたハッシュタグを分析することで、ハロウィンに関連性の強い事柄を考察することができる。2019年と2020年の同時期(9月1日~10月12日)の投稿を分析・比較すると、2019年に上位ハッシュタグの大半を占めていた東西有名テーマパークの関連ハッシュタグが2020年には激減し、新型コロナウィルスの影響を顕著に示した。一方、2020年に増えた関連ハッシュタグが「犬」であり、自分とともにペットに仮想させて自宅などで楽しんだことがうかがえる結果となっている。
「Pixial」は、ビジュアル分析プラットフォーム「Tableau」を採用しているため、直感的操作と分析が可能となるようだ。同サービスは初期費用なしで月額20万円で利用可能。ハッシュタグ分析機能のみの月額5万円のプランもあるとのこと。
PR TIMES