Googleはこの20年間、Googleニュースイニシアティブによる支援プログラムやニュース購読を簡易化する「Subscribe with Google」といった取り組みを通してニュースメディアを支援し、技術と広告収入の再分配によりジャーナリズムの質の担保を目指してきた。
こうした取り組みの一環として、「Google News Showcase」が世界12カ国以上(現在日本は含まれていない)で展開されている。このほど同社のブログ記事にて、Google News Showcaseがどのように機能しているのかが示された。
配信ストーリーパネルは週7000以上Google News Showcaseは、ニュースメディアがミニメディアのようなストーリーパネルを配信する仕組み。ストーリーパネルはGoogleニュース上で表示され、ユーザーは気に入ったニュースメディアをフォローできる。Googleにより作成されるフィードと異なり、ストーリーパネルの構成はメディア側でコントロールするのが特徴だ。
ブログ記事によれば、Google News Showcaseでは週に7000以上のストーリーパネルが配信され、これまでに20万回以上のニュースメディアのフォローが発生しているとのこと。
プレミアムコンテンツの一部をアクセス可能にデジタル時代に取り残されがちなローカルニュースメディアをエンパワーメントし、ニュースエコシステムを改善するのがGoogle News Showcaseの大きな目的の1つだ。過去6カ月で、英国、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジル、ドイツなどでGoogle News Showcaseが利用可能に。最近ではイタリアがこれに加わった。現時点で600近くメディアと契約していて、その90%以上が、地方紙やコミュニティ紙といったローカルニュースメディアとのこと。
GoogleはGoogle News Showcaseのさらなる機能拡充に取り組んでいるようで、最近開始の拡張アクセス機能では、プレミアムコンテンツの一部をアクセス可能にしてGoogleが料金を負担する。これにより、ニュースメディアおよびプレミアムコンテンツ、ひいてはジャーナリズムの価値をユーザーに認識してもらうのが狙いだ。
発展途上にあるGoogle News Showcaseの、今後の展開とニュースエコシステムへの影響をウォッチしておきたい。
参照元:Some first numbers on how News Showcase is working/ Google Keyword