招待性という特異なシステムが注目を集め、爆発的に普及した音声SNSサービス「Clubhouse(クラブハウス)」。スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」では、国内約540万人の調査パネルを基盤として、Clubhouseについて調査を実施している。
1月末に第1回目の調査を行い、以後1週間ごとに第2回目、第3回目と実施。今回は、15〜59歳までを対象に2月20日に実施した第4回目、2月27日に実施した第5回目を加えた約1ヶ月間の推移を調査し結果を発表した。
認知率の伸びには陰りが5回目となる最新の調査結果では、Clubhouseの認知率は69%と、約7割が認知していることが判明した。LINEリサーチによると、1月末に実施した1回目調査から、2月上旬に実施した2回目・3回目の調査までは認知に大幅な伸びがあったものの、4回目(2月20日実施)と5回目(2月27日実施)の調査では認知率に大きな変化はみられていないという。
学生が減り、アルバイトが利用増加一方で、現在のClubhouseの利用者は「固定」されているのか、それとも「入れ替わり」が起きているのか?調査からはおもしろい光景が見えてくる。
職業別では、学生が減りパート・アルバイトの利用者が増加。さらに、製造業・金融業・保険業・飲食業といった業種に就く人の利用が高まっている。ここからは、リリース当初は流行に敏感な学生が利用し、現在は徐々に幅広い属性のユーザーがClubhouseを利用していることがわかる。
このようにユーザー属性の入れ替わりが読み取れるClubhouseだが、現在のユーザーの「今後の利用意向」はどうだろうか。調査からは、「利用意向あり」は約6割と比較的高いことがわかった。前回の調査よりはやや減少しているものの、実際にClubhouseを使っているユーザーの過半数以上は、今後も利用したいという意向を示す結果に。これは、ユーザーのサービス満足度が比較的高いことの現れといえるだろう。
LINEリサーチの担当者は「今回の調査から、アプリが急拡大するときのリアルケースを学ぶことができました。今後も面白そうな事例があればぜひ現実と同じ速度で追いかけてみたいと思います」と述べた。
PR TIMES (文・Takeuchi)