StradVision, Inc.(ストラドビジョン)は、2021年4月13日に開催されるNVIDIA主催「GPU Technology Conference 2021」において、物体認識AIソフトウェア「SVNet」の最新機能を公開すると発表した。
ディープラーニングを活用して物体認識ストラドビジョン社は、2020年に「NVIDIA Inception」のプレミアム・パートナーに選ばれている。これは、NVIDIAがAIスタートアップを支援するためのプログラムで、ストラドビジョン社のADAS(先進運転支援システム)および自律走行技術が評価された結果だという。
同社の「SVNet」は、カメラ映像からディープラーニングによって検知する自動運転車向けの物体認識AIソフトウェアだ。過酷な気象状況や周囲の明かりが乏しい場合でも、車両が他の車両や車線・歩行者・動物・空き地・交通標識・信号機などの対象物を正確に検出・識別することができる。
3つの新機能を発表今回発表される内容のひとつは「ハイウェイ・ドライビング・アシスト」機能だ。高速道路や自動車専用道路での自律走行において、AIソフトウェアである「SVNet」が高解像度の前面カメラを用いて、より長い距離での検出精度をどのように向上させるかを説明する。
次に発表するのは「自動バレー・パーキング、自動駐車支援」。この機能は、自動車が自ら駐車スペースまで運転し、呼び出されたら自動的に戻ってくるAVP(Automated Valet Parking)や、ドライバーの介在の有無に関わらず自動的に駐車を支援するAPA(Advanced Parking Assist)などが含まれる。これらに加えて、レベル3以上の自動運転機能のために、複数のカメラで収集した画像を組み合わせて360度全方向の物体や状況を認識するサラウンド・ビュー・モニタリング(SVM)ソリューションも紹介する。
さらに、「車両前方のカメラ・FFCの単眼カメラ対応」についての最新技術の発表を行う。安全性を維持しながら、ハードウェアの使用率とコストの両方を下げることができ、省エネ・熱対策などの観点で高い効率性を実現するという。
ストラドビジョン社の担当者によると「日本市場においては、2020年8月には大手システムオンチップ(SoC)ソリューション企業である株式会社ソシオネクストと、日本市場へのSVNetの供給を拡大するための協業契約を締結しております」という。今後、同社の全世界での展開を期待したい。
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(文・Takeuchi)