新型コロナウイルスパンデミックが落ち着いて以前のように旅行ができるようになったとき、 アラブ首長国連邦のドバイに行くと無人自動運転のタクシーに乗る機会があるかもしれない。
ゼネラルモーターズ傘下のCruiseは2023年にドバイで自動運転車両を使った配車サービスを開始する契約を現地交通当局と結んだ。同社にとって米国外では初の展開となる。
2030年に4000台Cruiseは現在、米国カリフォルニア州の公道で完全無人で動く車両のテストを行なっている。
今回ドバイ道路交通局と結んだ契約では、2023年にまず一握りの台数でサービスを開始し、2030年までに4000台に拡大する。使用する車両はゼネラルモーターズが製造するCruise Originで、乗合シャトルとして活用するようだ。
自動化でコスト削減自動運転車両を使ったサービスの提供はドバイ道路交通局の自動運転交通戦略の一環で、Cruiseが現地に会社を設立し、車両のオペレーション・維持管理を請け負う。
このロボタクシー導入は、交通輸送にかかるコスト削減が目的だ。自動化により9億AED(UAEディルハム)、日本円に換算して267億円節約でき、それから電動車両を使うことで環境汚染問題にかかる費用も抑制できると当局は見込んでいる。
また、モビリティの自動化を推進することでヒューマンエラーによる事故も減らせる、としている。
Cruiseにはソフトバンクグループやホンダなどが出資している。
Hamdan bin Mohammed bin Rashid Al Maktoum
(文・Mizoguchi)