TRUST SMITH株式会社は、株式会社ADEKAと共に「ラベル自動認識システム」の実証実験を開始しました。OCR技術と画像認識技術により、さまざまなラベルの自動読み取りを可能にし、労働力不足の解消・作業コストの軽減・ヒューマンエラー防止を目指すとのことです。
荷姿・ラベル位置にとらわれない「ラベル自動認識システム」とは、大量のラベル画像を学習したAIがさまざまなタイプの「ラベル」を自動認識し、そこに書かれている情報をOCRで自動的にデジタルデータ化するというもの。ダンボール・ドラム缶・紙袋など荷姿が異なっていても、アイテムごとにラベルの位置や種類が異なっていても、迅速かつ正確に内容を読み取ることができるといいます。
「化学品」と「食品」という2つのコアビジネスを基盤としているADEKAグループが取り扱うアイテムは、荷姿やラベルの位置・種類が多岐に渡っているため、これまではヒトによる確認が必要でした。しかしそれには、作業効率の低下やヒューマンエラーなどの課題があったようです。同システムを導入することで、これらの課題の解決につなげたいとしています。
「スマートファクトリー」実現へTRUST SMITHは、AI・数理アルゴリズム・ロボティクス分野の最先端のテクノロジーを活用して、障害物回避型アームアルゴリズムや自動搬送ロボット、自動搬送トラックなどを開発する東京大学発のベンチャー企業。
同社の目指すところのひとつに「スマートファクトリー」があります。その実現に向け、2020年8月にSMITH & FACTORY株式会社を、同10月にSMITH&LOGISTICS株式会社を設立。製造業・運送業の工場・倉庫の完全自動化を支援し、労働力不足の解消と人件費削減に貢献する2つの関連会社が誕生しました。
このたび検証される技術は、年度内の完成を目指し、食品・医療品・化学品を取り扱うメーカーをはじめ、ラベルを利用するあらゆる現場での活用を見込んでいるとのこと。また、将来的にはアイテムごとに仕分け作業を行う原料受け入れラインの開発も視野に入れているようです。
PR TIMES(SMITH & FACTORY株式会社)
PR TIMES(SMITH & LOGISTICS株式会社)
(文・Higuchi)