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キリン、ギフト商品などの商品詰め合わせ・加工作業にロボット導入を目指す

Techable 2021年5月11日 13時30分

キリンホールディングス株式会社は、同社のR&D本部に属するパッケージイノベーション研究所が開発したロボットシステムと、ロボットで容易に成形できる内箱(特許出願中)を用いて、ギフト商品などの商品詰め合わせ・加工作業の自動化を目指す実証実験を実施中です。

約30,000個の内箱形成

同実験は、2021年4月23日~5月18日の期間、キリンビール株式会社東京東部物流センターにて行われています。その内容は、「キリン一番搾り生ビール」ギフト商品約30,000セットについて、箱詰め・加工作業の一部である内箱形成作業を自動化するというもの。このギフト商品は同社が扱うギフト商品の中で一番流通量の多いサイズだといいます。

同社が行う「商品詰め合わせ・加工作業」の半数以上はギフト商品が占めており、この作業には多くの人手が必要なことから、ロボットにより自動化が実現することでスタッフの負担軽減や約50%の作業効率化などが期待できるとのことです。

DXへの取り組み

同社は、2019年に長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」を策定。その中で、戦略の枠組みとして組み込まれた「イノベーションを実現する組織能力」のひとつに「価値創造を加速するICT」というものを掲げています。今回の実験は、物流領域におけるDXを実現するものでしたが、これまでにもさまざまな領域で積極的にDXを図ってきました。

例えば、2019年11月に、スタジアムなどでユーザーの座席にビールやお弁当などの飲食物やグッズなどを届けるサービス「売り子ール」を大相撲九州場所に試験導入したり、2020年3月にサッカー日本代表選手の練習・ロッカールーム・代表戦などの様子を、普段見ることのできない視点から楽しめる「The Blue 360°」を公開したりとスポーツ領域のDXに貢献。

他にも、2022年新卒採用において、エントリー動画選考にAIを活用する実証実験を行うことを明らかにしています。ちなみに、これはAIによる評価精度向上の検証などを目的とした実証実験であり、解析結果が合否判定に影響することはないようです。

同社は今後も、さまざまな分野でDXやICTの取り組みを加速させることで新たな価値やイノベーションの創出を目指したいとしています。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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