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双方向コミュニケーションができる「AI多機能自販機」の実証実験

Techable 2021年5月12日 15時0分

株式会社JR東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニーは、2020年3月より、インバウンドの利用を想定したAI搭載の多機能自販機の実証実験を開始しました。当初、秋頃までの実施を予定していましたが、新型コロナウィルスの影響でインバウンドが減少したこともあり、6月以降の検証を中止せざるを得なかったといいます。

そしてこのたび、3ヶ月の実証から得た活用機能の分析をもとに新たな機能を実装した「AI多機能自販機」の実証実験を実施。新宿駅・上野駅・東京駅・品川駅・秋葉原駅それぞれに2台ずつ計10台を順次設置し、2021年10月末ごろまで検証を行います。

「AIさくらさん」とミニゲーム

「AI多機能自販機」の大きな特徴は、株式会社ティファナ・ドットコムが提供する「AIさくらさん」を搭載していることでしょう。自販機正面の15インチタッチパネル式モニターに表示された「AIさくらさん」と、非接触でも操作が可能なタッチパネルや口頭でのやり取りが可能となります。

また、勝てばアキュアパスで使えるクーポンがもらえる「じゃんけん」や、結果に応じたおすすめ商品が表示される「おみくじ」などの「AIさくらさんゲーム機能」も搭載。

他にも、「駅員おすすめランキング」「バイヤーおすすめランキング」などの商品ランキングや、顔認識システムを備えたカメラを活用した属性・外気温・時間帯に応じた商品レコメンド機能、天気予報や乗換・駅構内施設の案内機能なども実装しています。

「AIさくらさん」の多言語機能

「AIさくらさん」の強みのひとつが多言語対応です。今回の実験では、日本語・英語・中国語・韓国語に対応し、商品の詳細情報や決済方法、自動販売機の使い方などを案内するといいます。

これまでにも、羽田空港国内線ターミナルや複数の商業施設、バンダイナムコアミューズメントが運営する「J-WORLD TOKYO」にて4ヶ国語でのインフォメーション業務を担ったり、ホテルメトロポリタンにて全12言語での案内業務をこなしたりと、さまざまな店舗・施設に導入されてきました。

また、多言語機能とは別に、株式会社相鉄ビルマネジメントが運営する商業施設「ジョイナス」にて飲食店空き情報配信サービス「VACAN」と連携した空席案内で顧客満足度向上に貢献するなどその活躍は多岐にわたっているようです。今回の「AI多機能自販機」が実運用されれば、「AIさくらさん」はより身近な存在となるかもしれません。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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