ネットスマイル株式会社は、AIによる業務自動化プラットフォーム「DX・DIソリューション」や、導入企業でのテンプレート設定が不要なAI-OCR「AIスキャンロボ」を展開中。
そしてこのたび、2020年12月と2021年4月に「DX・DIソリューション」に活用する技術に関して特許を取得したことを発表しました。
2つの特許12月14日に特許を取得したのは、AIによる文字自動マスク処理に関する技術。これは、ライブ映像に映り込む文字をAIが瞬時にマスキングするという技術です。
ネットスマイルと株式会社テレビ朝日サービスおよび株式会社朋栄は、株式会社テレビ朝日と共に同技術を活用した「AIリアルタイム文字マスクシステム」を開発しました。これにより、提供テロップ送出中に提供テロップの背景に映り込んだ文字をAIがリアルタイム(0.06秒)に認識し、マスク処理をかけることで、放送事故・不体裁を未然に防げるとのことです。
4月1日に特許を取得したのは、AI株式市場予測システムに関する技術。「AI株式市場予測」は、東証一部上場銘柄すべての売買注文状況をリアルタイムで読み込み、30分後の株価を予測するものです。
すでにSMBC日興証券株式会社と共同で株式市場予測を実施。今後は、予測する市場を為替市場および債券市場に拡大する予定のようです。
生産性向上とコスト削減同社が展開する「DX・DIソリューション」には、「将来予測」「原因分析」「経験者判断」「インテリジェント検索」という大きな軸があります。
先述の「AI株式市場予測」は「将来予測」に含まれるわけですが、株価の他にも「2ヶ月後の天気」や「金融機関における債務者の延滞予測」などさまざまな予測ができるようです。「原因分析」では、過去に大手プラント会社の装置の不具合について2,000のセンサーからのリアルタイムデータを解析して原因を突き止めています。
「経験者判断」というのは、属人化している定量業務をAIが判断し、自動化させるというもの。「インテリジェント検索」では、「社内用FAQがほしい」「顧客の問い合わせに自動で返信したい」などの企業ニーズを満たすべく、各キーワードにさまざまな情報を連携させ検索モジュールを構築するようです。
これらはすべて、生産性向上とコスト削減に寄与するものとして打ち出されています。
PR TIMES(文字自動マスク処理)
PR TIMES(AI株式市場予測)
(文・Higuchi)