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都市や建築の計画を等身大立体投影する「汐留サイバードーム」がリニューアル

Techable 2021年5月20日 16時30分

パナソニック株式会社 ライフソリューションズ社は、2003年から都市や建築の計画検討用VRの等身大立体投影装置として「汐留サイバードーム」を運用してきました。

「汐留サイバードーム」では、建築計画や都市インフラ整備、市街地再開発事業などのまちづくりにおいて、実寸大・立体視でシミュレーションをすることが可能。複数人で入場し、同じ映像を見ながら協議することができるため、円滑な合意形成を支援することができるといいます。これまで実に1,700件以上のまちづくり・建築計画を支援してきた「汐留サイバードーム」が、2021年5月21日にリニューアルオープンするようです。

投影システムを一新

リニューアルに際し、ランプ光源のプロジェクター18台をレーザー光源のプロジェクター9台と交換。これにより、1.5倍の解像度・輝度を実現するとともに、経年による明るさの欠損を抑えるといいます。

また、スクリーンはシルバースクリーンから投影面の均一性が高いグレースクリーンに変更。反射率が高いとされるシルバースクリーンですが、「汐留サイバードーム」のような曲面スクリーンでは、角度により反射率が異なるため均一な明るさにするのが難しいという課題があったといいます。

そこでグレースクリーンを採用。若干鮮やかさに欠けると言われているグレースクリーンですが、高輝度なアクティブシャッター方式のプロジェクターを導入したことでその懸念もなくなるといいます。

この投影システムの入れ替えにより、4K・8Kの高解像度な2D・3Dの360°映像やパノラマ静止画像を投影することが可能となるようです。

新たなビジネス展開も

今回のリニューアルをきっかけに、これまでのまちづくり支援に加え、運営コンサルティングも展開するといいます。

具体的には、オフィスやスポーツ施設、商業施設における空間設計コンサルティングや実際の施設活用状況の把握、そのデータを活用した最適なメンテナンスや改修支援を行っていくようです。

例えば、イベントでの演出などを事前にシミュレーションし、効率的な運営につなげたり、竣工後の実際の人の動きや設備の使われ方を可視化して照明や空調の設備制御を最適化したり、普段は見えない配管やダクトの様子を可視化して効率的なメンテナンスや改修計画を立てたりと企業・団体単位で活用できる場になるといいます。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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