伊藤忠グループのリサーチ会社であるマイボイスコム株式会社は、「MyVoice」のアンケートモニターを対象に、2021年4月1日~5日の期間、17回目となる「オンラインショッピングの利用」に関するインターネット調査を実施。男性56%、女性44%という割合で10,062件の回答を得ました。
その中で、「通信販売(テレビ・ラジオ通販、カタログ・チラシ通販、インターネット通販など。ネットオークションは除外。)を利用したことがありますか」という質問に対し、91.0%の人が「利用したことがある」と回答。その通信販売利用経験者に対して以下の調査を行っています。
スマホからの利用が増加傾向まず、直近1年以内での通信販売の申し込み手段を調査(複数回答)。すると「パソコン」が82.5%と圧倒的に多く、続いて「スマートフォン」が40.2%となりました。過去の調査を見てみると、いずれも「パソコン」が最も多いという結果ですが、その割合が徐々に減っていることがわかります。逆に、まだ「パソコン」との差は大きいものの「スマートフォン」の割合が増加傾向にあることもわかりました。
次に、直近1年間の利用頻度を「パソコンから利用した人」と「携帯電話・スマートフォンから利用した人」に分けて調査。10回以上利用した人の割合は、パソコンから利用した人で5割、携帯電話・スマートフォンで利用した人で4割弱となっています。過去の調査と比較すると、パソコンから利用した人の10回以上利用した割合にあまり変化は見られませんが、スマートフォンから利用した人のその割合は、年々増加傾向にありました。
どんなものを買っている?続いて、直近1年間にオンラインショッピングを利用した人に対し、購入したものについて調査(複数回答)。全体では、「食料品、飲料、アルコール」が51.9%、「衣料品」が41.8%、「書籍・雑誌・コミック(電子版以外)」が36.1%という結果でした。
この上位3項目は、携帯電話・マートフォンからの利用者の回答でも上位を占めています。また、携帯電話・マートフォンからの利用者はパソコンからの利用者に比べ「家電製品、AV機器・カメラ、携帯電話、スマートフォン」「パソコンなどコンピュータ関連機器」の購入率が低いこともわかりました。
選ばれるオンラインショップとは?最後に、直近1年間にオンラインショッピングを利用した人に対し、「ECサイト利用時の重視点」と「オンラインショッピングを利用しようと思うシーン」について質問しています(ともに複数回答)。
重視点としては「送料が安い・無料」「商品価格」「豊富な品揃え」が各6割台。女性では、「割引サービス・キャンペーンなどが充実している」「クチコミやレビューが見られる・書き込める」という回答も多かったようです。
リアル店舗ではなくオンラインショッピングを利用するシーンとしては、「価格が安い」がトップで62.6%、次いで「たまったポイントで商品が買える」が45.3%、その他「クーポンやキャンペーンなどがある」「持ち帰りしにくいものを購入する」「配送料が割安」「店頭に欲しい商品がない」が各3割前後となりました。
9割以上の人が利用したことがあるオンラインショッピングですが、その変化で一番目立つのはスマートフォンからの利用者の増加でしょう。スマートフォン向けアプリの充実もその一因でしょうか……。そんな中、「見たい場所の画像が無い。3Dで見れたら良いのにと思う」などの声もあるようで、今後こういったニーズにどう応えていくかが利用者・利用頻度増加のカギとなるかもしれません。
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(文・Higuchi)