スマートウォッチ人気が止まりません。調査会社Counterpoint Researchがこのほど発表したレポートによると、2021年1〜4月の世界のスマートウォッチ出荷台数は前年同期比35%増となりました。
ブランド別ではAppleのApple Watchが前年同期比50%増でマーケットシェアトップを維持しています。スマートフォンの需要は一巡した一方でスマートウォッチはまだ浸透の余地があり、また機能も急速に向上していることから今後もホットな部門となりそうです。
Huaweiはシェア縮小レポートによると、Apple Watchの出荷台数は前年同期比50%と過去最大の伸びを記録しました。マーケットシェアは2020年第1四半期の30.3%から33.5%へと3ポイント余り拡大し、首位の座をさらに確固たるものにしています。Series 6の好調が下支えしたようです。
第2位はシェア8.4%のHuaweiですが、米国の経済制裁によるスマートフォンの落ち込みなども影響してか、シェアは前年同期の10.1%から縮小しました。
シェア縮小は第3位のSamsungも同じで、出荷台数は前年同期比で27%増えたものの全体の成長率を下回り、シェアは0.5ポイント減の8%でした。
健康サポート機能が充実今後の展望についてですが、ウェアラブル、特にスマートウォッチは健康をサポートする要素が次々に加わるなど機能が向上しつつあり、今後も消費者の注意をひきそうです。心拍数測定はすでにスタンダードになり、Apple Watchが開拓した心電図測定機能も広がりつつあります。また、今後は血糖値測定も可能になるとの噂も出ています。
一方、今後の展開で一つのポイントとなるのがこのほどGoogleのデベロッパー会議で発表されたGoogleとSamsungのOSに関する提携だとCounterpoint Researchのアナリストは指摘しています。OSのパフォーマンスが向上すればシェア争いに変化が起こるかもしれません。
Counterpoint Research
(文・Mizoguchi)