出先での端末充電用にモバイルバッテリーを携帯するという人は多いでしょう。キーチェーンにつけられるほどコンパクトなもの、ワイヤレス充電に対応するものなど特徴はさまざまですが、今回は高出力端末の同時充電に使えるタイプを紹介しましょう。
香港のスタートアップが開発した「SupBank」は計3つのポートを搭載し、うち2つはPD給電ポートとなっていて、スマホ、タブレット、ラップトップPCを同時にフルスピードで充電できます。
合計出力217Wモバイルバッテリーは数多くありますが、ラップトップPCの充電にも使えるタイプはそう多くありません。また、複数のポートを搭載していても合計出力に制限があるタイプがほとんどです。
そんななかにあってSupBankは、PD 3.0のポートを2つ搭載しています。出力は100Wと87W、いずれもラップトップPCに対応します。そしてもう1つ30W出力のUSB-A QC 3.0を搭載しています。
それぞれのポートは常に最大出力で活用できますので、MacBook、iPad、iPhoneを同時につないで急速充電するということが可能です。
パススルー充電機能もラップトップを充電することを想定しているだけあってSupBankの容量はモバイルバッテリーにしては大きい2万5000mAhあります。MacBook Pro 13インチなら1.6回、iPhone 12 Pro MAXなら6.6回フル充電できる容量です。
容量が大きい場合モバイルバッテリーそのものを充電するときに時間がかかることになりますが、65WのUSB-C PDポート経由だとSupBank の充電には1.5時間しかかかりません。
しかも便利なことに充電中のSupBankに端末をつないで、SupBankと端末を同時に充電するパススルー充電機能も搭載しています。
SupBankのサイズは174×82×27ミリ、重さは437グラム。開発元によると機内への持ち込みも大丈夫とのことで、旅行や出張に携帯すると便利そうです。SupBankは現在クラウドファンディングサイトKickstarterで資金調達中で、記事執筆時点の出資額は699香港ドル(約1万円)〜となっています。出資期限は6月19日、発送は8月が予定されています。
SupBank/Kickstarter