少子高齢化による労働力人口の減少や多様化する働き方、従業員の帰属意識低下など、企業と従業員を取り巻く環境は複雑なものとなっています。優秀な従業員の確保や従業員の成長促進には緊密で質の高いコミュニケーションが欠かせませんが、マネジャー・メンバー間のコミュニケーションがうまくいかず悩んでいる企業も少なくないでしょう。
今回はそんな課題を解消する株式会社KAKEAIの1on1プラットフォーム「カケアイ」を紹介します。
1on1で濃密なコミュニケーションを推進「カケアイ」は現場の負担を減らしながら対話の質を高め、ピープルマネジメントを進化させる1on1プラットフォームです。
1on1とはその名の通り、上司と部下が1対1で対話をする手法のこと。米国シリコンバレーを中心に広まり、近年では日本の有名企業でも採用されていることから注目されている手法です。
従来の人事評価制度のような「半年に一度、マネジャーとメンバーが行う面談」とは異なり、1on1は週に1回、あるいは月に1回といった短いサイクルで行われ、対話を通じたメンバーの成長促進を目的としています。
この1on1をサポートするのが「カケアイ」です。「カケアイ」を開発した株式会社KAKEAIの代表取締役社長兼CEOである本田英貴氏は、もともと大手企業の人事部で管理職としてメンバーへのマネジメントを行っていたものの、ある日の360度評価をきっかけに自信を喪失、休職するにまで追い込まれてしまいました。
そこで本田氏は、それまでのメンバーとの接し方が自分自身の経験や感覚を元に良かれと思って行動していただけに過ぎず、相手のことを考えたものになっていなかったことに気づきます。
このような上司と部下の「掛け違い」は、今この瞬間も、あらゆるところで起きており、働く一人ひとりと組織にとっての不幸が世界中で繰り返されています。
働いているメンバー一人ひとりと組織の結節点として、ミドルマネジメントの担う責任は非常に大きく、その重要度も難度も過去類を見ないほど高まっています。それにも関わらず、人への関わり方は属人的なまま放置され、マネジャーの個人力に依存し続けています。
自分のおかした失敗を世界中からなくすためにも、テクノロジーの力を活用して上司と部下の「掛け違い」をなくし、上司と部下の「掛け合い(=KAKEAI)」をサポートする。それによって、個人の持つ人生の可能性を絶対に毀損させない社会の実現に一生をかける。そんな想いでこのサービスを立ち上げました。
「カケアイ」最大の特長が、現場のメンバーとマネジャーに負担をかけずに対話の質を向上させることができる点です。世の中にHRテックや1on1ツールは数多くありますが、実際に現場で利用するユーザーではなく「人事のためのツール」になりがちで、むしろ現場にとっては負担が高まることすらあり、なかなか定着しにくいもの。
そこで「カケアイ」では徹底的に現場の視点を最優先し、1on1の心理的・物理的負担を減らしながら、対話の質を高める仕組み作りにこだわっています。
具体的にはメンバーが1on1の前に「トピック」と「マネジャーに求める対応」を決め、マネジャーはそれに沿って対話をします。事前に話したいテーマと求める反応が決まっているため、お互いの認識にズレのない質の高い対話を可能にします。もちろんそれだけはなく、マネジャーの1on1の特徴を踏まえて、「メンバーの求める対応を強く意識したほうがいい」「普段通り自信をもって臨んでいい」などの示唆を伝えたり、カケアイを利用する社外のマネジャーのコツをレコメンドしたりもします。
「カケアイ」で自律型の強い組織を目指す1on1ツールの比較検討をされている企業において、一度も選ばれなかったことがない(2021年5月現在)という「カケアイ」。導入したユーザーからは「1on1の心理的・物理的な負担が減った」「1on1の対話がスムーズになった」「1on1の対話の質の向上を感じる」など高い評価を受けています。
また、「カケアイ」を導入することで、メンバー視点では1on1を自分のための時間として使える、マネジャー視点では1on1の質を上げPDCAを回せる、企業視点では1on1を組織に定着させ、中長期的には自律型の強い組織にすることができる三方良しの効果が期待できます。
さらに新型コロナウイルス感染症拡大が大きな問題となった2020年夏以降、「カケアイ」への問い合わせが10倍以上に増加。その背景にはテレワーク導入によるコミュニケーション不全の課題があり、この課題に対しても「カケアイ」が解決の一助になると言えそうです。
最後に「カケアイ」をどんな企業に導入してもらいたいか本田氏に聞いてみました。
大手企業だけではなく、急激な成長を志向するスタートアップ企業にも、このサービスがフィットするのではと感じています。組織を急拡大していく中で生じるマネジメント課題に具体的にアプローチし、現場のメンバー一人ひとりの力を引き出していくことが、さらなる事業の成長につながっていくからです。事実、最近はスタートアップ企業様からのお問い合わせも非常に増えています。
上司と部下の言葉や意識の「掛け違い」は、会社の規模や業種・業態にかかわらず、至るところで起きています。国や文化による違いもなく、海外でご利用いただいている企業様にも同様の価値を感じていただいています(現在、アメリカ・イギリス・シンガポール・香港でご利用中)。
私たちが上司と部下の「かけ合い」をサポートすることで、世界中の個人の可能性が最大限に生かされる状態をつくりたいと思っています。
メンバーが話したいことを話せる場として、またメンバー一人ひとりを深く知るための場として、今後も「カケアイ」の提供する1on1プラットフォームが多くの企業に役立つことが期待されます。
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