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TRUST SMITH、製造・物流現場で人と協働するリフト式自動搬送ロボットを開発

Techable 2021年6月16日 16時0分

近年、製造・物流現場のDXにより、品質検査や仕分けの自動化など人手不足解消や業務効率化に貢献する技術の導入が進んでいます。しかし、こういった現場での運搬作業の自動化はあまり進んでおらず、作業員への負荷が大きいのが現状のようです。

そこでTRUST SMITH株式会社は、製造・物流現場において、運搬の完全無人化を実現するリフト式の自動搬送ロボット(AGV)を開発しました。

自律走行・障害物回避

同AGVは、センサから取得した情報をもとに導入施設の地図を自ら生成し、自己位置を常に把握します。そして指示された、もしくはシステムとして事前に登録された目的地までの最適なルートを自動生成し、移動。このとき、床の段差や障害物、現場で働く人などを検知して自動で回避するため、人や他のロボットとの協働が可能であるとされています。

このAGVはリフト式であり、受け取り場所・受け渡し場所にステーションを設けることで運搬の完全無人化を実現可能。また、床下に磁気テープや磁気棒などのガイドを埋め込む必要がなく、工場のレイアウト変更に柔軟に対応できるのもポイントです。さらに、ユースケースに合わせてハードウェア (機体本体)の設計、ソフトウェアの設計などすべてオーダーメイドで開発できるというのも強みでしょう。

今後は、リフト式にとどまらず、牽引タイプ・コンベアタイプなどあらゆるタイプの機体開発に着手するとともに、AGVの群制御もR&Dにて完成させる予定とのことです。

スマートファクトリー実現へ

同社は、AIやロボティクスなどの最先端技術を活用したソリューション提供により、さまざまな社会課題解決に挑んでいます。その中のひとつが製造・物流現場のDXを突き詰めた「スマートファクトリー」の実現です。

これまで、工場機械の「異常検知AI」や「障害物回避型ロボットアーム」などを開発。また、2020年6月には自動搬送トラック開発に着手するなどスマートファクトリー実現へ向けた自社製品の研究開発に取り組んでいます。

そして2020年8月にスマートファクトリー化を支援する関連会社として「SMITH & FACTORY株式会社」を、同年10月に倉庫の完全自動化を目指す「SMITH&LOGISTICS株式会社」を、2021年1月に自動運転車による工場の自動化を支援する「SMITH &MOTORS株式会社」を相次いで設立。同社が有するアセットを活用しながら、各社独自の製品・サービスも開発されるなど、スマートファクトリー化は着実に進行中です。

同社に関するTechable(テッカブル)記事はこちらから。

PR TIMES

(文・Higuchi)

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