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FedExの小包を無人自動走行車が配達! Nuroと提携し米ヒューストンで試験中

Techable 2021年6月17日 11時0分

荷物のラストマイル配達を自動走行車に担わせる動きが米国で加速しています。その中心的な存在がトヨタやソフトバンクが出資するNuroです。

すでにグローサリーや処方箋薬などの配達を手掛けていますが、新たに物流大手FedExと提携し、荷物配達の試験を開始したと発表しました。日々必要なものが玄関先まで無人の自動走行車によって届けられる日常が現実のものとなりつつあります。

世界有数のロジスティック企業

FedExは世界でも有数のロジスティック企業で、発表によると従業員60万人が毎日車両20万台を使って1800万個もの荷物を取り扱っています。その一部を無人走行する車に担わせようとするのが今回のNuroとの戦略的提携です。

両社はすでにテキサス州ヒューストンでラストマイル配達の試験を開始していて、オペレーションを確認しつつフィードバックを集めています。

ピザや処方箋薬も

一方、Nuroは2017年から無人運転走行車による配達を展開しています。まずスーパーKrogerのグローサリー配達で始まり、その後はDomino’sのピザ配達、CVSの処方箋薬配達などと提携を広げています。

使用しているのは独自に開発したR2というポッド状の小型車両で、運転席もない純粋に荷物運搬のための車両です。センサーなどをフル活用しながら自律的に目的地まで走行します。

目的地到着後、顧客がR2の車体に付いているパッドでコードを入力するとコンパートメントが開き、配達物を回収できるという仕組みです。

無人自動走行車による配達は、消費者のオンデマンド需要にきめ細かに対応できるのに加え、配達にかかる労力を抑制できます。また、R2は電気で走行することから二酸化炭素を排出しないという点で環境に優しいのもメリットです。

両社は今後、R2による配達エリアやキャパシティの拡大を視野に入れているとのことです。

Nuro

(文・Mizoguchi)

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