2021年8月にオープン予定の神戸物産の直営店「業務スーパー天下茶屋駅前店」(大阪市西成区)が、次世代型スーパーの実験店舗として構築されると発表されました。ソフトバンク株式会社などが企画・開発したソリューションを活用することで、顧客満足度向上の実現を目指します。
実施される主な取り組み内容は?「業務スーパー天下茶屋駅前店」で実施される予定の取り組みは、主に次の3つ。消費者にどんなメリットがあるのか、一つずつ、詳しくみていきましょう。
1. AIカメラで品切れを自動検知陳列棚の映像をAIカメラで解析し、品切れをスタッフに知らせるシステム。最適なタイミングで商品の補充が可能になり、「お目当ての品が在庫切れだった……」とがっかりすることなどを防ぐことが可能です。
2.「レコメンドカート」を導入「レコメンドカート」に設置されたタブレットで、商品のバーコードを読み取ると、AIが導き出したおすすめ商品やレシピが表示されます。また、バーコードを読み取った商品をカートに入れると、その時点の買い物合計金額も一目で確認できます。
カートをレジと連携させると、セルフレジとしても利用できるようになるため、レジに並ばずに精算することが可能です。
3.レジの待機人数を予測レジの待ち時間を減らすことができます。AIを活用することで、混雑傾向を分析することができるため、店舗側が曜日や時間帯ごとのレジの稼働台数やスタッフの配置の調整をできるようになるからです。
他にも、サイネージでの情報配信やその視聴者の属性分析、動線分析など、さまざまな取り組みを順次実施していく予定。より快適な買い物体験をすることが期待できます。
次世代型スーパーに期待されること「GW-Retail」の実証実験や「Amazon One」など、テクノロジーを活用して、顧客満足度向上を目指したり、売り手のマーケティング分析に役立てたりする取り組みは、Techableでも複数紹介してきました。また、Wastelessの事例のように、フードロスをはじめとした環境問題解決につながる取り組みも多く見られます。
密を避ける、同じ場所に長時間滞在しないなどの行動、大量生産・大量消費からの脱却など、次世代型スーパーの登場は、これからの時代に求められるさまざまな問題の解決につながるのではないでしょうか。
ソフトバンク株式会社
(文・和泉ゆかり)