オランダのドローンメーカーAcecoreが新たな商業用モデル「Zoe Zetona」を発表しました。ドローンの前方にカメラを搭載するようになっているのが最大の特徴で、これによりフレームなどの制限を受けることなくカメラを自由に動かして広範に撮影できます。
また、1人が操縦し、もう1人がカメラを調整するなど同時に2人で操作することも可能で、効率的に測量や調査などの作業を行えそうです。
ジンバルが上下に180度傾斜既存のZoeラインナップの新モデルであるZetonaはカスタムデザインの2軸ジンバルを搭載し、ハイエンドなセンサーに対応できるとしていて、プロモーションではソニーのA7r Ⅳミラーレスカメラを採用しています。
従来のドローンはドローン下部にカメラを搭載することがほとんどですが、Zetonaではボディの前方にカメラを設置するようになっています。そのため、ジンバルを上下それぞれに90度傾けることができ、またカメラのビューにフレームが入ることもないとのことです。
最速時速91キロで飛行また、機能面で斬新なのがオペレーター2人でのドローン操作です。具体的には1人がドローン飛行を操縦し、もう1人がカメラの角度などを調整しながら意のままに撮影できます。
オペレーターがそれぞれの業務に専念することで、測量やインフラの検査などを安全に、そして確実に行えるとメーカーはアピールしています。
もちろんZetonaは性能面でも強化が図られ、丈夫なカーボンファイバーフレームのおかげで最大積載量は2.2キロ、最大飛行スピードは時速91キロとなっています。カメラを搭載した状態での最大飛行時間は26分とのことです。
近年、橋やタワーなどアクセスが難しいインフラが老朽化しているなかで、検査などにドローンを活用するケースが増えていますが、Zetonaはそうした需要に応えるものになりそうです。
Acecore
(文・Mizoguchi)