次世代高速輸送システムといわれるハイパーループを手がけるHyperloop Transportation Technologies(HyperloopTT)が、ハイパールプ技術をコンテナ輸送に生かした港湾オペレーター向けのソリューション「HyperPort」を発表しました。
効率的かつ安全に、そして環境に負荷をかけずに1日あたりコンテナ2800個を動かすことができるとうたっています。
数分で数百キロ輸送ハイパーループは真空チューブの中をポッドが空気抵抗を受けずに高速で動くというシステムで、そのスピードは時速1000キロ超に達するとされています。
この夢のような高速輸送システムであるハイパーループを手がけるHyperloopTTが、ドイツの港湾ターミナルオペレーターHamburger Hafen und Logistik AG(HHLA)との提携のもとに開発しているのがHyperPortです。
まだ構想段階ですが、公開されたイメージビデオを観ると、コンテナをクレーンで専用ポッドに載せ、都市間をつなぐチューブの中をポッドが高速で輸送するというものです。数百キロもの距離をものの数分で運ぶことが可能、としています。
チューブをはりめぐらせることで、高速ロジスティック網を拡大でき、HyperPortはプラグ&プレイのソリューションとなります。
10月にVRプレゼンハイパーループそのものはHyperloopTT以外にも世界で数社が開発を進めていますが、ほとんどが乗客向けのものであり、まだ大規模に商業展開されていません。
HyperloopTTは今回、コンテナを積み下ろしするステーションなどのイメージ図も公開しましたが、これからシステムのデザインレビューが行われる段階で、順調にいけば、今年10月にドイツ・ハンブルグで開催される世界最大のモビリティ展示会でVRデモンストレーションが行われる予定となっています。
Hyperloop Transportation Technologies
(文・Mizoguchi)