オフィスのトイレの個室に動画広告を。わざわざどうしてそんなことを——。
実は広告主だけではなく、オフィスに設備をそろえる企業側にもメリットがあるようです。株式会社バカンの提供する「AirKnock Ads」という動画広告について解説しましょう。
個室トイレにタブレット。混雑を防止し、広告も配信する「AirKnock Ads」「AirKnock Ads」は、オフィスのトイレの空き状況を共有して混雑を改善する「AirKnock」のオプション機能です。
トイレ個室の壁面に設置された小型のタブレットを通して、混雑を発生させないように制御。通常の「AirKnock」では利用者にトイレの使用時間を知らせて長時間の滞在を防ぎますが、これにくわえて「AirKnock Ads」ではさまざなプロモーション動画を配信します。広告主へのメリットは、広告への高い理解度です。お手洗いというコンテンツの少ない空間において、トイレ利用者の視認性が高く広告コンテンツに集中してもらえる特徴があります。実証実験では、配信した広告の理解度が70%を超えるといった結果も出ています。導入する企業側としても数十秒の動画広告が利用者にとっての “区切り” となって、トイレ利用時間が短くなるかもしれません。
同時に、これまで取得できていなかったトイレに関する使用時間や頻度などのデータを取得することで、より効率的な清掃や備品管理などのオペレーションの構築が期待できます。また滞長時間利用の個室をリアルタイムに検知し通知することで、急病人などの発生を早期に把握できる可能性が高まります。
「ファイナルファンタジー」のプロモーションも配信なお、株式会社スクウェア・エニックスの提供する人気シリーズ「ファイナルファンタジー」の新作タクティカルRPG「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争」のプロモーション動画が、7月12日から「AirKnock Ads」で配信されています。
KDDIと小田急電鉄株式会社、ルクア大阪などでも IoT を利用したトイレの空き状況把握システムは導入されつつあります。混雑を防止して、清掃管理にも便利な効率化へ。トイレの進化は便器の形状だけではないのです。
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(文・川合裕之)