近年ますます性能が向上しているiPhoneのカメラ機能をあますことなく活用するのに役立ちそうなアイテムがクラウドファンディングサイトKickstarterに登場しました。
ノルウェーのスタートアップが開発したiPhoneの背面に取り付けて使うグリップ「Fjorden」です。シャッターボタンや露出などを調整するダイヤルなどを備え、専用のアプリを使うことでiPhone をDSLRカメラに変身させます。
片手で安定ホールドiPhoneでの撮影は、基本的に片方の手で端末を支え、もう片方の手でスクリーンをタップしてシャッターを切ることからやや不安定になるのは否めません。
しかしグリップを取り付けることで片手でも端末をしっかりとホールドできるようになります。Fjordenは他メーカーのグリップと異なり、iPhoneの背面に取り付ける仕様となっています。
Fjordenを取り付けたiPhoneを横位置にすると右手で持つ側に厚みができ、手にフィットしやすくなります。そして右手人差し指を伸ばしやすいところにシャッターボタン、シャッター速度やISO、撮影モードなどを調整できるダイアル、フラッシュモードなどを選べるマルチファンクションボタン、ズームレバーがあります。
こうした各種機能は、用意されている専用アプリでフルに使うことができます。露出を調整してあえて影をつくったり、シャッタスピードを遅くして被写体をぼかしたりとアートな一枚を撮ることも可能です。また、FjordenはProCameraやObscuraなどのアプリとも連携します。
キックスタンドにもなる本格的な撮影を可能にしながらも、Fjordenのメリットは厚さ10.7ミリとコンパクトで、装着したままでもポケットに入れられることです。ですのでDSLRカメラを手軽に持ち歩く感覚になります。
そしてFjordenをiPhoneのキックスタンドとして使うことができるのも何気に便利で、撮影した写真や動画を閲覧するのに役立ちそうです。FjordenはiOS 14以降のiPhoneで利用でき、コイン電池1個で最長12カ月駆動します。
iPhone撮影の幅を広げてくれること間違いなしのFjordenは現在Kickstarterで119ユーロ(約1万5500円)〜の出資で入手できます。すでに目標額は達成し、8月14日まで出資を受け付けたのち、2022年2月にも配達される予定となっています。
Fjorden/Kickstarter