デジタルコンテンツ制作会社のチームラボは、描いた魚が目の前の海で泳ぎだすという新たな体験ができる作品「スケッチオーシャン」を公開しました。
描いた絵に「命」が吹き込まれる「スケッチオーシャン」は、来場者が描いた魚たちが世界中のチームラボの展覧会場の「海」を回遊し、都市と都市をつなげるというもの。来場者が紙に魚の絵を描くと、描いた魚が目の前の海で泳ぎだし、人の動きにインタラクティブに反応します。
それはまるで「紙に自由に魚の絵を描くとと、描いた絵に命が吹き込まれ、目の前の海でみんなが描いた魚と共に泳ぎだす」かのような驚きの体験。泳いでいる魚は触れることもでき、触れられた魚は、いっせいに逃げだします。エサ袋に触ることによって、魚にエサをあげることもできます。
中でもマグロは、ミュージアムの物理的な空間を超えて、世界の他の場所で行われている展覧会へと泳いでいき、他都市で描かれたマグロの群れを引き連れて帰ってきます。
参加者全員で創り上げていく「スケッチオーシャン」の特徴は、人々が他者と共に自ら何かを創ることによって、作品ができていくという点。つまり、ユーザー各々が新たに創り続けることによって、作品世界は延々と変わってくことになります。今回は東京・サンフランシスコ・上海の「海」がつながり、今後も他の都市がつながり、境界なく連続する1つの世界を創りだします。
また「スケッチオーシャン」に加え、作品「世界とつながったお絵かき水族館」のマグロたちも、同様に世界中の展覧会を回遊します。「スケッチオーシャン」は、カリフォルニアのサンフランシスコ・アジア美術館の新館オープニング展「teamLab: Continuity」および、上海・黄浦滨江のミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」に展示。そして「世界とつながったお絵かき水族館」は、東京・お台場のミュージアム「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」に展示されています。
チームラボの担当者は「アートコンセプトのひとつである、『Relationships Among People:人々の関係性を変化させ、他者の存在をポジティブな存在に変える』可能性にフォーカスを当てて、往々にして個人的になりがちな創造的な活動を、他者と互いに自由なまま、共創的な活動に変えることができるのではないか」と話しています。
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(文・Takeuchi)