中国の大手家電メーカー、シャオミが同社初の自律ロボットとなる「CyberDog」を発表しました。
カメラやセンサーなどを搭載し、自律的に歩行(走行)できるイヌ型ロボットで、迂回路を模索したり視野に入った人物を識別したりする「頭脳」も持ち合わせます。一般発売するのではなく、さまざまな用途のためのデベロッパー向けのオープンプラットフォームと同社は位置付けています。
周囲を“見る”能力同様のロボットのメーカーとしては米国のBoston Dynamicsがパイオニア的存在であり、実際CyberDogの外観はBoston社の「Spot」にそっくりです。機能面でもかなり類似していて、搭載するタッチセンサーやGPSモジュール、カメラ、超音波センサーなどで周囲を“見ながら”自律的に歩行することができます。
駆け足スピードは最速で時速7キロ。周囲の障害物を感知して回避するのはお手のもので、コンピュータービジョンアルゴリズムを活用して異なる環境で道を探し出す、といったことも可能です。
加えて、姿勢や顔で人間を識別することもでき、たとえばオーナーや特定の物体を追いかけることもできるとのことです。
アイデア次第で用途は可拡大そうした人間に近い能力を可能にしているのが、NVIDIAのJetson Xavier NXという小型のスーパーコンピューターです。これにより、さまざまなタスクをこなすことができます。また128GBのSSDも搭載していて、センサーが収集したデータの保存も可能となっています。
CyberDogにはType-CやHDMIのポートも備わっていて、これはサーチライトやパノラマカメラなどを搭載できるように、との意図です。アイデア次第でCyberDogの用途がかなり広がりそうです。
同社はCyberDogを1000体のみ「ロボット愛好家」に販売するとしていて、価格は9999人民元(約17万円)です。
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