株式会社Helteは、日本語でのグローバルコミュニケーションサービス「Sail」を提供しています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、人と人とのコミュニケーションの機会が減る中、自宅にいながらでも世界中の人と日本語で交流できるという「Sail」は現在急速に拡大中。2021年8月時点での参加国は122カ国に上り、総利用者数は13,000人以上、総会話時間は51,000時間を突破しています。今回はそんな「Sail」にフォーカスしてみましょう。
簡単に世界とつながる「Sail」同サービスはもともと、日本のミドル~シニア層と日本語学習に取り組む海外の若者との日本語でのオンライン交流の場を提供するサービスとしてリリースされました。現在はすべて無料で利用可能で、人々の孤立・孤独化が進む中で新しい楽しみを提供し、コミュニケーション機会の創出やコミュニティ醸成に貢献しています。
使い方は簡単。ユーザーが会員情報や興味のある話題などをアカウント登録し、会話をしたい日時を予約すると、相性の良い人と自動的にマッチングしてくれるので、当日ログインして会話画面で会話をするだけです。なお、1回の会話時間は25分。
利用者の中には、趣味の着物の話をしながら相手の国の民族衣装についても知ることができたという人や、半年で12の国と地域の人と出会い、旧知の友人のように近況を報告し合う仲の人ができたという人などがいて、公式HPでコメントを公開しています。
教育機関や自治体との連携も同社は、国立大学法人奈良女子大学や東京大学 高齢社会総合研究機構、英国Sussex大学など教育機関との共同研究にも取り組んでいます。また、神戸市や神奈川県藤沢市のプロジェクトに採択され、実証実験を実施しました。
神戸市では、新型コロナウィルスの影響で休止した神戸市の日本語教室に通う市内在住外国人と、外出自粛でコミュニケーションの機会を制限されている神戸市のアクティブシニアや日本語学習ボランティアを「Sail」でつなぎ、日本語での交流の場を実現。「Sail」を活用することによるシニア層のフレイル予防の効果や社会的・精神的な健康、生きがいに関するアンケート実施と、「Sail」が他者との交流・コミュニティ形成へ与える影響を検証しました。
藤沢市では、2020年9月~12月に、新型コロナウイルスの影響で地域コミュニティなどの活動を制限されているシニア層と外国人をつなぎ、日本人シニアの国際交流意識の向上やオンライン上のコミニケーションスキルの獲得、新しい生きがいづくり、参加する外国人の日本語会話スキルの向上などに関する検証を実施。同実験では、約40名が登録し、総会話数は516回にもなったといいます。そしてこのたび、Helteと藤沢市は、さらなる強固なパートナーシップを結びコミュニティ醸成に取り組むべく個別協定を締結しました。
PR TIMES
(文・Higuchi)