一般社団法人日本アートテック協会(JAAT)は、アートイベント「100人10・2021(以下、100人展)」を2021年12月10日~18日の期間、「シンワアートミュージアム」およびオンラインで開催すると発表。これに先立ち、2021年9月1日~10月17日まで作品のエントリーを受け付けています。
JAATは、株式会社between the artsの代表 大城崇聡氏とArt Technologies株式会社の代表 居松篤彦氏、三村小松山縣法律事務所のリーガルディレクター小松隼也氏によって2020年7月に設立されました。同年11月~12月にかけて第1回目となる「100人展」を開催し、出展作品が完売するなど大成功。第2回目となる今回も注目度は高そうです。
インスタの「いいね」で出展作品を決定!「100人展」は、エントリー作品の中から100作品を選出し、⼀律10万円で抽選販売するアートコンペティション。前回は、15名のセレクターによって出展作品が決定されましたが、今回はインスタグラムを通じて出展作品を決定するといいます。すべての応募作品を「100人展」公式インスタグラムに投稿し、国内外のアートコレクターやアート愛好家など一般の人々および参加アーティストによって付けられた「いいね」の総数で出展作品100点を選ぼうという試みです。なお、出展アーティスト発表は11月11日予定。
また、今回は企業名義でのアワード部門も広く受け入れるようです。参画企業は、すべてのアーティストの中から自社と親和性の高い人へのアワード授与をはじめ、アーティストと一緒になったものづくりやイベント開催など、さまざまなコラボレーション活動を実施できる権利が付与されます。
第1回「100人展」とエキシビション「3人展」前回の「100人展」は、2020年11月20日~12月20日の期間、オンラインにて開催しました(期間内にエキシビションも開催)。応募総数340件の中から、雑誌「OCEANS」編集長の江部寿貴氏、振付師・女優の槙田紗子氏、シンガーソングライターのMs.OOJA氏など幅広いセレクターによって選出された100名のアーティストの作品を一律10万円で一般販売。約1,700件の購入希望を集め、全作品が完売しています。
また、2021年7月に、第1回「100人展」で協賛企業3社が選んだアワード受賞アーティスト3名によるグループエキシビション「3人10(3人展)」を「シンワアートミュージアム」にて開催。「100人展」でも大きな話題を集めた3名の、新作を含めた約20点が展示されました。
このように、アーティストと購入者をつなぐ新たなアートコンペティションとして人気を博した「100人展」。今回は、セレクター制度を廃止し、インスタグラムを通じた作品選定を採用したことが注目ポイントのひとつでしょう。主催側としては、インスタグラムを活用してアーティストと鑑賞者の双方が参加するアートイベントに進化すること、インスタグラムがアートの民主化に大きく寄与することなどを意図しているようです。
PR TIMES
(文・Higuchi)