在宅医療をDXするスケジュール管理ソフト「CrossLog」を提供中のクロスログ株式会社が、マイクロソフトコーポレーションのスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」に採択されました。
カレンダーも移動ルートも自動出力「CrossLog」は、訪問診療サービスを提供するクリニックのスケジュール管理の業務効率化を実現するサービス。これまで、複数のツールで管理していた予定と地図と住所録を1つのツールで管理できるのが大きな特徴です。これにより、患者用やクリニック用のカレンダーの自動出力が可能となり、従来手作業でやっていた作業が大幅に削減されます。
また、Google Mapsと連携し、1日の訪問ルートの作成も可能に。もし次の移動までの移動時間が実際のルート組みと合わない場合はアラートを出してくれるので、無駄のない時間管理ができるでしょう。さらに、各種電子カルテメーカーとの連携が可能となり、施設情報・患者情報を連携させたスムーズなスケジュール作成ができるようになったといいます。
現在、全国14都道府県、40を超える医療機関に導入され、患者規模が月に500名のクリニックでは、看護師の業務を約半分まで削減できたとのこと。今後は、対応する電子カルテメーカーの拡大と、医療機関・患者・患者家族との連携が図れるメモ機能などの追加を予定しているようです。
「Microsoft for Startups」についてそんな「CrossLog」を運営するクロスログが、マイクロソフト社の「Microsoft for Startups」に採択されました。「Microsoft for Startups」は、独自の革新的なテクニカルソリューションを持つBtoBスタートアップ向けの支援プログラムで、140以上の国で展開されています。
採択企業は、年間約250万円のAzureの無料クレジット提供やエンタープライズレベルのテクニカルサポートの他、技術面だけではなく、エンタープライズ企業への販売支援なども受けることが可能。また、特定の条件を満たしたスタートアップ企業には、Dynamics 365の各アプリの無料提供、イベント招待や共同販売の機会提供などの事業拡大に向けたビジネス支援なども提供されるようです。
これまで、高度な自然言語理解AIを強みとしてAI チャットボット「Alli」を開発するAllganize Japan株式会社や、ブロックチェーンを活用してクリエイターの持続的なマネタイズを実現するFRAME00株式会社、「手のひら静脈ハイブリッド認証(手のひら認証)」を開発する株式会社ノルミーなどが採択されています。
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(文・Higuchi)