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配膳AIロボット「サービスショットα2号機」、サイゼリアにて実証実験中!

Techable 2021年9月14日 7時0分

株式会社アルファクス・フード・システム(以下、AFS)が開発する配膳AIロボット「サービスショットα2号機」が、株式会社サイゼリヤが展開する「サイゼリヤ」の「台場フロンティアビル店」に試験導入されました。「ロボットの活用はお客様の利便性が第一」を実証スローガンに、配膳や下げ膳などの業務を来店客やスタッフの目線で確認し、確立すべく、2021年8月5日より実証実験が行われています。

配膳・下げ膳・案内を遂行

AFS社の「サービスショット」は、AIが静止位置を記憶し、センサーで障害物を感知・回避しながら完全に自律歩行するAI配膳ロボット。導入に際し、準備期間や工事が不要な点が特徴です。また、抗菌処理された収納ボックス内に密閉して料理を運ぶという、衛生面に配慮された設計もポイントでしょう。

同ロボットが担うのは「配膳」「下げ膳」「案内」の3業務。「配膳」業務では、異なるテーブルに配膳するメニューを混在して運ぶことができたり、声や顔の認証を行いお客様の名前を認識して話したりすることも可能とのこと。

この他、注文端末オーダーシステム「テーブルショット」などAFSが提供する各システムとの連携も可能で、店舗における多様な活用法が見出だせるようです。

現在の検証の中で、子どもや女性を中心に目や口の表現の豊かさなど愛嬌がある点が評判とのこと。今後は、ロボットとスタッフが協働するサービス提供を実現すべく、継続する点や改善する点などの洗出しを行っていく構えです。

「サービスショット」は4タイプ

AFSは、1993年の創業以来、外食チェーン向けに業務基幹システム「飲食店経営管理システム®」と勤怠集計管理システム「Timely」を主力にASP・クラウド型でトータルソリューションを提供してきました。また、当日の提供商品の情報から使われた食材を導出し、必要食材などを自動発注できる「自動発注システム(特許取得)」、先述の「テーブルショット」なども提供しています。

最近では、飲食店の人手不足解消や非接触ニーズに貢献し得るAI配膳ロボットの開発にも注力。今回取り上げている「サービスショット」は、α1~α4までが発表されています。

「α1号機」は、2020年9月に「すし銚子丸雅 習志野店」に試験導入されるなど、実店舗での運用実績があり、そのノウハウをベースに改良を加えたのが今回の「α2号機」で、価格的にはリーズナブルになっているようです。この「α2号機」と共に2020年11月に販売を開始したのが「α3号機」。この機体は小回りがきくことや「膳用専用」など特化した業務を得意とすることから、ビュッフェなどでの活用が期待されているようです。

「α4号機」は、AI配膳ロボットではなく除菌AIロボットとして登場。夜間に除菌作業を行う「紫外線照射型」と、用途に応じた薬剤を選んで人がいる空間でも作業ができる「薬剤噴射型」の2種類を展開しています。

ちなみに、同社の配膳ロボットは、2021年度中学校用技術・家庭の技術分野の副教材として使用する「技術・家庭 ハンドノートD情報の技術」(発行:株式会社正進社)に掲載されたようです。

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株式会社アルファクス・フード・システム

(文・Higuchi)

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