オーストラリアのシドニーを本拠地とするCanva PTY LTDは、世界的デザインプラットフォーム「Canva(キャンバ)」を運営しています。
同社はこのたび、ティー・ロウ・プライス・グローバル・テクノロジー株式ファンド(以下、ティー・ロウ・プライス)が主導する新規・既存の戦略的投資家によるラウンドで、2億ドル(220億円相当)を調達し、評価額が400億ドル(4.5兆円相当)に達したことを発表しました。
生活様式の変化とともに成長を加速する「Canva」「Canva」は、言わずと知れたオンラインのデザイン公開ツール。世界中のユーザーが自由にデザインを作成して公開することができ、その規模は世界190ヶ国までにユーザー層を広げ、2021年8月現在で月間6000万人のアクティブユーザーがいるといいます。
新しい生活様式としてリモートワークが一般化したことを受けて、オンラインで効果的に共同作業を実現するためのツールが求められている中で、そのニーズを満たしているのが、デザインをスピーディかつリアルタイムに共同作成できる「Canva」のチーム機能のようです。
世界中の組織や職場において、共同作業をするプラットフォームとして急速に活用の場を拡大しており、チーム機能の導入数は過去12ヶ月間で4倍に増加。セールスフォース、マリオット・インターナショナル、ペイパル、アメリカン航空をはじめとする大企業でも活用されているといいます。
また、組織や職場での利用拡大に伴い、プレゼンテーション作成のために「Canva」を利用するケースも増えています。その利用規模は、過去12ヶ月間で3倍以上に成長し、現在は毎週600万もの新しいプレゼンテーションが作成されているとのことです。
さらなる大規模成長へすでに前年比2倍以上の収益を達成し、年度末までには10億ドルを超える収益を見込んでいる「Canva」。今後12ヶ月間の間にさらに視覚的コミュニケーションを円滑に、そして豊かにするための多くの機能の拡充を予定しています。
また、2021年度後半には、新しい動画編集機能やリスポンシブ対応のWebサイト作成機能に加え、オフライン操作を可能とする機能をローンチする予定とのこと。
なお、今回調達した資金は、「Canva」のさらなる成長を支えるチームを次の1年間で倍増させるべく、採用活動の強化などに用いられるようです。
Canva共同創業者及びCEOメラニー・パーキンス氏は、「私たちはミッションである『デザインの力を世界へ』を真の意味で実現できるよう、さらに成長を加速させていきます」とコメントしています。
PR TIMES
Canva
(文・Takeuchi)