消費行動のデジタルシフトやデジタル機器の普及が進む中、多様化する顧客接点を有効活用し、サービスの最適化を図る方法が模索されています。そこで注目されているのが、QRコードやNFCタグといったIDデバイスを搭載したスマートパッケージの導入。スマートフォンなどから簡単に製品情報などを読み取れる、企業と顧客のインタラクティブなコミュニケーションを可能にするという点がポイントのようです。
そんな中、凸版印刷株式会社は、グループ会社であるToppan Europe GmbH(トッパンヨーロッパ)と共に、2021年9月27日~29日にモナコ公国で開催されるラグジュアリーブランド向けパッケージの国際展示会「Luxe Pack Monaco 2021」に出展すると発表。欧州市場をはじめグローバル市場に向けて、企業の顧客接点構築とサービス最適化をサポートするスマートパッケージングのトータルソリューションを提案するとのことです。
NFCを活用した製品展示内容でまず注目したいのが、NFCを活用した3つの製品。そのひとつ「NFC機能内蔵型スマートパッケージ」は、紙製のパッケージに不正防止用のNFCタグ機能を組み込んだものです。従来のNFCラベルをパッケージの表面に貼り付ける方法に比べて高いセキュリティを実現するとともに、NFCタグの貼り付け作業の負担軽減、デザイン性の保持が可能となります。
また、高級感のあるメタリック調加飾を採用しながら、NFCタグに求められる通信性能を確保した「高意匠NFCラベル」も出展予定。印刷加飾技術や箔のデザインパターン、アンテナ設計技術などを組み合わせることで、金属材料によって影響を受けやすいNFC通信の課題を克服した製品です。
そして「NFCでスマートフォンとつながるインタラクティブパッケージ」にも注目したいところ。これは、スマートフォンとNFC接続し、パッケージのパッド型スイッチへのアクション(押す・叩く)をスマートフォンでのゲームや音楽演奏に反映させることができる製品です。また、パッケージに搭載されたLEDをバッテリーなしでスマートフォンからの給電により点灯させることや、ID認証システムとの連携でセキュリティ機能を持たせることも可能だといいます。
ID認証プラットフォームも出展同展示会には、顧客接点の構築に加え、サプライチェーンの管理を可能にする「製品向けID認証プラットフォーム」も出展される予定です。
これは、製品に付与したQRコードやNFCタグ、UHF帯のRFIDなどのIDデバイスを消費者のスマートフォンや工場・倉庫のリーダーで読み取ることで、商品情報の提供や真贋判定、プロモーションなどのサービス提供ができるクラウド型サービス。また、収集したデータを活用したトレーサビリティや不正流通の監視など、サプライチェーンの管理も可能にするということです。
ちなみに、2021年6月と7月に上海で開催された2つの国際的イベント「AIPIA Asia Summit 2021」と「Luxe Pack Shanghai 2021」にも出展されています。
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凸版印刷株式会社
(文・Higuchi)