神戸のフォトジェニックなランドマークがそろうメリケンパーク。白いフレームの大屋根が特徴的な神戸海洋博物館・カワサキワールドや、BE KOBEのモニュメントなどが立ち並ぶ観光エリアです。メリケンパーク内に位置し、神戸港のシンボルともいえる神戸ポートタワーが改修工事のため、9月26日で営業を一時終了したというのも記憶に新しいのではないでしょうか。
そんな寂しさを感じる間もなく、メリケンパークで楽しめるアプリ「MERIKEN PARK AR THEATER -TECHNOPERA-『テクノペラ』」が、10月1日にリリースされる運びとなりました。同アプリでは、オペラとAR技術を融合し、メリケンパークを散策しながらオペラとともに観光を楽しめる、新たなコンテンツを提供します。
オペラとAR技術の融合「テクノペラ」の使い方は簡単。アプリ起動後、メリケンパーク内に設置されている8箇所のARポイントにスマートフォンをかざすと、画面上にオペラ歌手「奏舞(かなで まい)」が出現します。
「奏舞」は、メリケンパークの精霊として、BE KOBEのモニュメントや神戸海援隊の碑など、各所にまつわるエピソードを盛り込んだ1~1分半程度のデジタルオペラを届けます。神戸の街・スポットの歴史的背景にちなんだ歌や、グラフィック演出など、神戸らしい要素が散りばめられているようです。
アプリのリリースにあたって、神戸市は「テクノペラ」特設サイトにて、「奏舞」のキャラクターデザインに関する事前アンケートを実施。ドレッシーなデザインと黒いロングヘアーが特徴のキャラクターから、ふんわりモードなデザインと室町時代を思わせるメイクがかわいらしいキャラクターまで、5パターンのデザインが用意されました。実際にどのキャラクターが「奏舞」として歌声を届けてくれるかは、10月1日当日のお楽しみなようです。
ARを活用したメリケンパーク魅力向上事業としてメリケンパークでは、平成29年の神戸開港150年に合わせて、BE KOBEモニュメントの設置や夜間景観づくりなど、様々なリニューアルを行ってきました。
この度リリースされるアプリは、神戸市の「ARを活用したメリケンパーク魅力向上事業」の一環として制作されたもの。同事業では、スマートフォンなどのハードウェアを利用して楽しめるツール・コンテンツづくりを進めることで、メリケンパークの観光エリアとしてのポテンシャルにさらなる磨きをかけ、魅力向上を図ることを目的としています。
神戸ウォーターフロントの再開発では、神戸アリーナの新設にあたりデジタルなまちづくりの社会実装を目指すスマートバリュー社を優先交渉権者として採択するなど、観光エリアとデジタルの融合に積極的に取り組む姿勢を見せている神戸市。デジタル化を推進する神戸市に今後も注目です。
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(文・Saki Amano)