電動スクーターを展開するUnagi Scootersが、スマートスクーター「Model Eleven」を発表。米国のクラウドファンディングサイトIndiegogoに登場しました。執筆時点で、171名の支援者から約29万ドル(約3200万円)を集めており、目標金額に対しておよそ1500%を達成しています。
テクノロジーを最大限に活用「Crash Assist A.I.」を搭載している「Model Eleven」。同スクーターには、ADAS(先進運転支援システム)センサーが内蔵されており、信号機・一時停止の標識・歩行者・車など周辺の物体を自動で検出。ユーザーが衝突しそうになったり、危険な目に遭ってしまったりしそうな場面があると、オーディオシステムとディスプレイを介して、音声と視覚の両方に対して警告を発します。
また、GPS追跡機能やモーションセンサーアラームも搭載。スクーターが盗難にあってしまった場合でも、専用のモバイルアプリを使用することで、スクーターの場所を追跡し、遠隔からでもエンジンを停止させることができます。
特殊材料を用いて軽量化「Model Eleven」は、興味深い機能を複数搭載しているだけではありません。その重さは、わずか32ポンド(約14.5kg)。軽量で持ち運びしやすいというのも魅力的です。Unagi Scootersによると、他社のフルサスペンションスクーターは45ポンド以上の重さがあるのが普通とのことですから、超軽量化を実現していると言えるのではないでしょうか。
今回、「Model Eleven」本体に採用したのが、ロングカーボンコンポジットと呼ばれるスイスで設計された特殊材料。従来のカーボンファイバーでは不可能だった複雑な型や形状を生み出すことができるといいます。
この特殊材料を用いると、「Model Eleven」のハンドルバーからフロントフォーク(バイクの前側にあるフロントタイヤとホイールを挟んで左右にあるサスペンション)まで、フレーム全体でカーボンファイバーを使用できるため、簡単に持ち運びができるほどの軽量化が実現できたというわけです。
「Model Eleven」(Crash Assist A.I.付き)の価格は、執筆時点で1790ドルから。Indiegogoでは、通常価格の36%オフで応援購入することができます。なお、配達予定時期は、2022年9月以降となるようです。
Indiegogo
(文・Takeuchi)