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シーン映像分析プラットフォームを提供するRUN.EDGEの事業展開

Techable 2021年10月5日 10時0分

RUN.EDGE株式会社は、富士通株式会社の事業から独立・カーブアウトし、スカイライトコンサルティング株式会社と共同で事業を開始しました。

現在は、シーン映像の検索・分析のコア技術をベースとして、革新的で使いやすいUXが特徴の映像分析プラットフォームを、プロスポーツクラブおよびオンライン教育向けに提供中です。

RUN.EDGEのプロダクト

同社のプロ野球向けアプリケーション「PITCHBASE」は、1球ごとの投球シーンを高速に再生できる技術、任意の投球シーンだけをデバイスにダウンロードする技術によって快適な分析環境を提供します。また、分析したいシーンの連続再生や、異なるシーンを並べたり重ねたりして比較することも可能。作成したプレイリストや比較動画をチームでシェアすることで、チームの強化に向けたコミュニケーションをサポートします。

野球以外のサッカーやバスケなどフィールドスポーツ向けには「FL-UX」を提供しています。これは、プレーを見ながらシーンにつける「タグ」とプレー映像データを瞬時に同期させ、プレー直後のフィードバックなどをサポートするアプリ。手軽に使えるチャット機能や重要シーンだけをシェアしたりダウンロードしたりできるプレイリスト機能なども搭載し、チームコラボレーションを促進しています。

そして、プロスポーツで培った映像技術をオンライン教育向けに開発したのが「TAGURU(タグる)」。これは、授業動画の「大事なところ」「わからないところ」にタグをつけて見返したり、タグの箇所に重点を置いた授業を実現したりできるサービスです。現在、株式会社FCEエデュケーションと共に、小・中・高および専門学校での実証を進めています。

今後の展開は?

そんな同社がこのたび、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII2号投資事業有限責任組合)、Sony Innovation Fund、三菱UFJキャピタル株式会社(三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合)、日本リビング保証株式会社を引受先とする第三者割当増資および株式会社日本政策金融公庫からの特別貸付(資本性劣後ローン)による資金調達を実施。これにより、累計調達額は約15億円となりました。

同社は今後、プロユースで培った技術をアマチュア向けに展開し広くスポーツ選手の競技力向上に貢献するとともに、メディア向け・産業向けなど幅広い領域を対象に積極的に同社の映像分析技術を展開していく構えです。

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RUN.EDGE株式会社(1)(2)

(文・Higuchi)

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