バットマンの大ファンであるクリエイターAlbert Gajšak氏が生み出した「CircuitMess Batmobile」が、米国最大級のクラウドファンディングサイトKICKSTARTERで応援購入を受付中です。執筆時点で約780名から115,000米ドル(約1280万円)を集めており、その人気ぶりが伺えます。
自動運転機能も実装できる「CircuitMess Batmobile」は、子供が電子部品の組立て方やプログラミングを学習するなかで、「STEM教育」を実践することができる電子工作用モビリティ(車)です。
内蔵された4つの電気モーターで走り回り、カメラとCPUを活用することで「CircuitMess Batmobile」の前にある物体や障害物を認知することが可能。驚くことに、子供が組み立てられるおもちゃでありながらも、最新技術を活用し「自動運転」さえも実現するのです。
また、付属の無線コントローラーを操作することで、遠隔で「CircuitMess Batmobile」を操縦することができ、コントローラーのスクリーンにBatmobile目線のライブ映像を映すことも可能です。
STEM教育を実践「CircuitMess Batmobile」の最大の特徴は、子供自身が組み立てなければならないという点でしょう。「箱から開けて操作できるほうが楽でいいではないか?」という声も聞こえてきそうですが、教育の観点からは必ずしもそうではありません。
電子工作キットが家に届いて、子供がまわりの大人と協力しながら組み立てるプロセスで、AIや機械学習といった、将来役立つであろう知識を存分に学ぶことができるのです。
「CircuitMess Batmobile」をユーザーのPCに接続すると、C++でコーディングすることも可能。例えば、「自動運転」のプログラミングを行ったり、「コンピュータビジョン」の実装などが含まれます。
こういったプロセスを経て、子供は机に向かう勉強以外でも「電子機器はどのように動くか」「マイクロコンピューターはどのようにコーディングするのか」などの基礎を、経験として吸収することが可能になるといいます。
本キットは子供向けではあるものの、その完成度の高さを見るに、大人も楽しむことができそうです。「CircuitMess Batmobile」は、12月4日までKICKSTARTERで応援購入を受付中です。
KICKSTARTER
(文・Takeuchi)