株式会社KADOKAWAと株式会社Xは、角川武蔵野ミュージアムの「本棚劇場」をVR空間で体験できるコンテンツを制作。2021年10月23日~11月28日の期間、全国12の書店にて体験イベントを開催します。
約2,000点の本を閲覧・購入「本棚劇場」は、KADOKAWAが展開する「ところざわサクラタウン」のランドマークとして誕生した「角川武蔵野ミュージアム」内のメインスポット。高さ約8メートルの巨大本棚にかこまれた空間に、KADOKAWA刊行物と、角川源義文庫、山本健吉文庫、竹内理三文庫などの個人蔵書約5万冊が並んでいます。また、定期的に「本と遊び、本と交わる」をコンセプトとしたプロジェクションマッピングの上映も行っているようです。
今回開催されるイベントは、体験者が店頭に設置されたVRゴーグルを装着することで「本棚劇場」のVR空間に入れるというもの。そこは、360°すべて本の表紙で埋め尽くされた空間だといいます。体験者は、イベント限定の約2,000点のラインナップの中からカーソルで選んだ本の情報やレビューをワンクリックで閲覧でき、そのまま購入することも可能。購入した本は送料無料で自宅に届くとのことです。両社はこの取り組みを通じ、出版業界における廃棄物の削減などを目指すといいます。
同イベントは、 三省堂書店神保町本店を皮切りに、大垣書店 京都ヨドバシ店、MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店など全国12の書店で開催予定。日程の詳細などはこちらからどうぞ。
株式会社Xの書店DXこのたび、「本棚劇場」のVR制作を担当したのが株式会社X。ドローンスタートアップの株式会社drone supply & controlからスピンアウトし、XR事業を手がける企業です。
同社は、2021年6月に「スマート書店」の実証実験を実施。バーチャル空間内に10万冊を用意し、瞬時に1,000冊の本を閲覧する機能を実装することで、元来書店が保有していた「背表紙を活用した大量の本が瞬時に見れる」機能を代替し、「直感的」な本の購買行動が発生するかを検証しました。
結果、メディアなどに取り上げられるなど「スマート書店」への反響が大きかったことから、2021年7月より、「スマート書店」の開業支援パッケージの試験提供を開始しています。この「スマート書店」は、10万冊という膨大な本を取り扱えるにも関わらず、1坪のスペースがあれば開業できるため、異業種の店舗でも開店可能で「間借り書店」とも呼ばれているようです。
PR TIMES
株式会社KADOKAWA
株式会社X
(文・Higuchi)