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長崎大学とレボーン、法医学における「におい」を科学的に分析する実証実験

Techable 2021年10月19日 9時0分

これまでの法医学における研究や解明では、遺体から発せられる特異的な「におい」が、死因の解明などの判断要素のひとつとされてきました。しかし、これは法医学者の嗅覚と経験則によるところが大きく、「におい」を科学的に解析するなどの研究は行われてこなかったといいます。

そこで株式会社レボーンは、国立大学法人 長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科と共に、においセンサ「Obre(オブレ)」を活用し、法医学における「におい」の科学的分析を行う実証実験を開始。国内に拠点をおく法医学教室において、遺体から発生する臭気を科学的に解析することを目的とした研究では、同実験が国内初の試みです。

実証実験について

同実験では、遺体から発せられる「におい」を「Obre」で測定し、科学的アプローチをもってデータ化することでエビデンスの正確性を高めることに加え、業務の簡素化を目指します。

長崎大学の池松教授は、「『Obre』を用いることで、①死因判断を見据えた死因と匂いの関係性②アルコール摂取の有無や飲酒後経過時間、アルコールの種類、飲酒量の推定、③死後経過時間の長いご遺体の死亡時期推定、④社会問題としてより深刻化する児童虐待について、被虐待児の特異なにおいの検討など、これらの点について『Obre』の応用性を検証し、実用化に取り組みたい」とコメント。

レボーンは、上記のような「におい」の解明が進むことに期待するとともに、「におい」による解明が進むことで、死因解明のプロセスの複雑さや不明瞭さを科学的指標をもって行うことで解消し、法医学のさらなる発展へ貢献したいとのことです。

「Obre」とは?

今回活用された「Obre」は、対象の「におい」を瞬時に分析・データ化できるセンサで、静置モードと吸引モードでの測定ができるため、さまざまなシーンで活用できるといいます。

「Obre」は現在、サブスク形式で提供中。これにより、「におい」に課題を感じる企業や団体、「におい」に関連する新たなビジネスの構築を目指す企業などは、導入コストを抑えた形で「Obre」を活用することができるといいます。

また同社は、「Obre」で測定したデータを可視化・分析し、一元管理するデータ管理プラットフォーム「iinioi® cloud(イイニオイクラウド)」も提供中。「Obre」と連携させることで、「Obre」で得たにおいデータを「iinioi® cloud」へ自動送信することが可能です。

PR TIMES
株式会社レボーン

(文・Higuchi)

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