ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチを行う株式会社ゲームエイジ総研は、「ゲーマーがどのようにVTuberというコンテンツを受け止め、楽しみ、考えているのか」について調査を実施。対象は全国の10〜50代男女で何らかのゲームをしている人約3000名。インターネット経由で2021年10月に実施しました。
年代が低いほどVTuberファンが多いまず初めに、「好きなVTuberがいるかどうか」を聞いたところ、「いる」と回答したゲーマーは5.2%でした。VTuberはゲーム実況をすることが多いため、普段からゲームをする層は「好きなVTuber」が多いような印象ですが、意外な結果に。
そこから「好きなVTuberがいる」と答えたゲーマーを年齢別に見てみると、10代が34.8%と最も高く、次いで20代は21.5%。一方で50代では10.8%と最も低くなっており、年代が低いほど「VTuberファン」が多く、「好きなVTuberがいる」という傾向が見られたようです。
さらに「具体的に好きなVTuber名」を質問したところ、「キズナアイ」の回答が多かったとのこと。その理由は、「新しいジャパニーズカルチャーを生み出したから(女性/24歳)」「マルチに活動しているから(女性/22歳)」「好きなゲームの実況を見られるから(男性/12歳)」など、様々な活躍が評価されてファンを増やしていることがわかります。
また、VTuberグループ「にじさんじ」に所属するバーチャルライバーである「葛葉」については、「気取らない少年な感じが好き(女性/32歳)」「ゲームしている姿が見てて楽しいから(女性/22歳)」との理由が挙げられています。
「ぺこーら」の愛称で親しまれる「兎田ぺこら」は、「ゲーム配信が面白いから(男性/31歳)」など、やはりゲーム実況を中心に楽しんでいるゲーマーが多いことがわかりました。
イベントやコラボへの参加意欲は限定的次に、「よく見るVTuberのチャンネルがある」という質問では、「とてもあてはまる」が27.2%、「ややあてはまる」とあわせると70.2%という結果に。
一方で、「好きなVTuberが出演するイベント等は参加(鑑賞)したい」と回答したのは、「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の合計で35.4%という結果。また、「好きなVTuberとコラボしたゲームをプレイする」と回答したゲーマーは、「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の合計で26%に留まったようです。
その他にも、「VTuberが異なる性を演じてもいいか」という質問も行い、男性が女性を演じる、または、女性が男性を演じることに対して、回答者の半数以上は違和感がなく肯定的であることも判明しました。昨今の性別にまつわる価値観の変化が、回答に影響しているのかもしれません。
今回の調査を実施したゲームエイジ総研の担当者は「今後ゲーマーの中で、VTuberは性別を超えたひとりのキャラクターとして活躍の幅を広げることが期待されます。弊社では、今後もVTuberに対する認識がどのように変化するのか注目していきたい」と話しています。
PR TIMES
(文・Takeuchi)