11月3日に豊田スタジアムで開催されたJ1リーグ第34節、名古屋グランパス対柏レイソルの試合。グランパスはACL出場権争い中ということもあり勝敗に注目が集まる中、豊田スタジアムのVIPルームではロボットの活躍に注目が集まったようです。
料理やドリンクの配膳は自動で今年20周年を迎えた豊田スタジアム。IoTやロボットなどによる先端サービスや技術の導入を検討しており、その一環として、愛知県が主催するサービスロボット社会実装推進事業「AICHI ROBOT TRANSFORMATION(ARX)」に参加しています。
ARXには、withコロナ時代の新しい生活様式に対応した「案内」や「警備」「清掃・消毒」「搬送・配膳」など、計38機のサービスロボットが集結。11月3日の豊田スタジアムを皮切りに、愛知県のさまざまな施設やエリアで、それぞれのニーズに応じたロボットを活用し、実証実験を行うとのことです。
初陣となる今回の実証実験で活躍したロボットのひとつが、エイム・テクノロジーズ株式会社の自動配膳ロボット「SAKURA」。豊田スタジアムのVIPルーム(28室)に、料理やドリンクなどをデリバリーしました。デリバリーするだけでなく、ロボットがドアの前まで来ると、Amazon Echoにより音声で通知するという機能も実装され、好評だったようです。
「SAKURA」は、上海立名智能科技(Linming)開発のロボットを日本の業態に柔軟に対応できるようカスタマイズした、自動配膳ロボット。配膳や下膳、案内などのタスクをこなします。
「SAKURA」には、2DのLiDARセンサーが搭載されており、スマートなポジショニングを実現するほか、LiDARセンサーとビジョンセンシング技術を組み合わせることで、周辺環境を正確に把握。自ら障害物を回避するだけでなく、最適な経路設計もできるといいます。
また、背面扉がついているため、衛生面での安心感も。この背面扉は観音開きやロールアップタイプに変更したり、トップにオープントレイを取り付けたりすることができるため、用途に応じてカスタマイズ可能です。
エイム・テクノロジーズは、本実証実験での結果を踏まえ、実際の導入に向けてサービスロボットとしての機能拡充を目指す構えです。サービスごとに複数のロボットを配置するというのは現実的ではないかもしれませんが、さまざまなサービスに対応できるロボットが1台いると、業務の省力化や効率化に一役買いそうです。
PR TIMES
エイム・テクノロジーズ株式会社
ARX
(文・Saki Amano)