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コロナ禍で見つめなおす機会が増えた自身のキャリア。相談相手としてAIを受け入れる人は83%

Techable 2021年11月8日 9時0分

コロナ禍での、キャリアに対する意識の変化やAIの活用に関する調査「AI@Work」。本調査は、オラクルと人事関連調査・コンサルティング会社Workplace Intelligenceによって、13カ国、14,600人以上の従業員、マネージャー、人事部門リーダー、経営層を対象とし、2021年7月27日から8月17日に行われました。

そしてこのたび、日本オラクルが、約1,000人を対象とした日本における調査結果を公表しました。

AIによる「推奨」に期待

パンデミックによる急激な環境変化のなか、世界中の人々は自身のキャリアに変化を起こすことを前向きに考えているようです。まず、「この1年で自分の人生について振り返ることがあった」との回答が86%に上りました。また、78%は「パンデミック以降、自分にとっての成功の意味が変わった」と回答。

人々が自身のキャリアについて考えるきっかけにもなったパンデミックですが、興味深い点は「AIによる推奨に基づいて仕事に変化を起こしたい」との回答が68%になったということ。さらに、72%は「AIは人間の担当者よりもキャリアアップを効率的に支援できる」と考えているようです。

AIによる支援の具体的な方法として、「先入観のない推奨を提供すること(40%)」、「現在の自分のスキルに合う新しい仕事を見つけること(26%)」、「キャリアに関する質問に迅速に回答すること(24%)」が挙げられました。

従業員エンゲージメントの向上に貢献

一方で、キャリア開発においては、まだ人間が重要な役割を担っていると考えられているようです。例えば、AIより人間のほうが優れている点として、「個人の経験に基づいた助言(39%)」、「長所・短所の特定(34%)」、「履歴書では分からない個性に適した役割の推奨(25%)」と回答。

それでも、全体のうち42%は「AIなどの高度なテクノロジーを利用してキャリアアップをサポートしてくれる会社には、留まる可能性が高い」と回答しています。つまり、キャリア開発などまだまだ人間が有利な点が存在することはありつつも、多くの回答者がAIを自身のキャリア形成のために役立てられると考えていることがわかりました。

慶應義塾大学大学院・経営管理研究科特任教授である岩本隆氏は、今回の日本オラクルによる調査結果を分析し「不安定な情勢の中、職業人生における将来設計を考える従業員にとって、人よりもテクノロジーに期待する傾向が高く、キャリア開発の領域でもテクノロジーの導入・活用が重要になるでしょう。(中略)AIやテクノロジーを活用した従業員エンゲージメントの向上やキャリア開発支援に投資をするチャンスであるとも考えられます」とコメントしています。

PR TIMES

(文・Takeuchi)

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